エンジニアの仕事は非常に過酷。もしもあなたがインターネットを使って、あるサイトを見ようとしたのにページを開けなかった。そんな時に活躍するのがエンジニアです。ページを復旧させるために日夜働いているのです。
ITエンジニアを目指して勉強している人は、事前にその仕事の大変さも理解しておくことが大切です。
ITエンジニアは顧客の求めるプログラムの作成から、システムの管理まで幅広く対応します。しかし予定通りにプロジェクトが進まなかったり、突然のシステム障害が起こったりすれば、すぐさま対応しなくてはなりません。文字通り『1年365日』働く可能性もあるのです。
実際に過酷な現場では1日に3~4時間しか睡眠時間が取れないこともあるといいます。日本経済新聞に掲載された『眠れないIT現場』からは、その過酷な状況が手に取るように分かります。
そのような過酷な現場であるがために、体力の限界を感じて他業種へ転職していくという人が比較的多いのがエンジニアです。
IT業界から他職種へ転職する人は、40代で半数!
IT業界で働いたことがあり、転職の経験もあるという人に職務経歴のアンケートをしたところ、他職種から転職してきたという人は18.2%、IT業界内で転職したことがある人が36.8%でした。またその一方で、IT業界から他職種へ転職した人は45.0%にもなっていました(All About IT業界ってやっぱり35歳定年なの 1P)。また各年代で転職者を調べたところ、20代は40.7%、30代は38.7%、40代は50.0%と、どの年代でも転職率が非常に高いことも分かりました(All About IT業界ってやっぱり35歳定年なの 2P)。
IT業界の中では『35歳定年制』という言葉をよく耳にします。若いうちは過酷な環境でも対応できるものの、体力が衰え始める35歳を境に別職種へ転職していく人が多いことからうまれた言葉です。
IT業界はますます需要も増え規模が大きくなる一方、現場に人が足りていないというのが現状です。
体的に人手不足なIT業界
例えば最近では様々な会社でネット上のセキュリティへの意識が高まっています。セキュリティの勉強を重ねた『情報セキュリティ人材』の人手不足は深刻で、『人数もスキルも足りている』という企業は22.8%。一方で『人数もスキルも足りていない』企業は38.8%に上っています(IPA 情報セキュリティ人材の育成に関する基礎調査 別紙 図-2)。
人手不足のため、ITエンジニアの求人は数多く見られます。しっかりと基礎を勉強していれば、受け入れ先も容易に見つかるかもしれません。しかしその反面、現場は非常に過酷であるということを理解しておく必要がありそうです。