冬の乾燥した日が続くと流行し始めるインフルエンザ。仕事が忙しいのにインフルエンザにかかってしまったら、出社すべきか休んだ方がよいのか悩む方も多いかもしれません。
ここでは、インフルエンザの特徴や、かかってしまった際の対応方法、今年の傾向などについてご紹介します。
インフルエンザと風邪の見分け方
インフルエンザと風邪との違いですが、熱や咳など症状が非常に似通っているため、素人が見分けるのはなかなか難しいものです。比較的見分けやすいのは、熱の出るタイミングです。
インフルエンザにおける初期症状の特徴は、一気に熱が上がるという点です。風邪の場合、鼻水や咳などの症状が現れ、だんだん体がだるくなっていくというのが一般的ですが、インフルエンザの場合は、咳の症状とほぼ同時に発熱します。
38度以上の高熱になるケースが多く、さらに、全身の強い倦怠感や関節痛、筋肉痛などの症状が出るのも特徴です。こうした症状が現れたら、速やかに病院へ行って検査を受けましょう。
注意したいのは、インフルエンザは発症から12時間経過してからでないと検査しても陽性の反応が出ないこと。あわせて、発症後48時間以内に薬を服用しなければ効果が出ないという点です。
つまり、病院での検査は早すぎても遅すぎてもいけません。適切に処置するためにも、発症後12~48時間の間に病院へ行くようにしましょう。
インフルエンザにかかった場合の出社について
インフルエンザは、咳やくしゃみなどの飛沫によって周りの人に感染します。そのため、インフルエンザにかかってしまった場合、周りへの感染を防ぐためにも出社は控えるべきです。
病院で診断が確定したら、速やかに勤務先まで報告し、自宅で療養に努めましょう。ただし、インフルエンザに感染した際の対応は企業により異なるため、あらかじめ確認が必要です。
・診断書
多くの会社では、病院からの診断書の提出が求められます。病院で検査してもらったら診断書をもらい、出社した際に上司へ提出するようにしましょう。
・休みの期間
インフルエンザにかかったら、ほとんどの場合3~5日は会社を休むことになります。症状が改善してもしばらくは感染の危険性があるため、自宅で待機しなければなりません。医者からも、何日間は安静にと指示がありますので、それに従いましょう。
・休んでいる間の給与
インフルエンザによる休暇の場合、法律上は有給の扱いにならず、給与は保証されていません。ただし、会社によっては数日間の出社停止命令が出され、その間の給与は保証すると定めているケースもあります。
これらの事項は就業規則に記載されているため、あらかじめ確認しておきましょう。
2016年のインフルエンザの傾向とは?
インフルエンザは、毎年流行の仕方に特徴があると言われていますが、やはり人口の多い大都会地域や地方都市で流行が始まるケースが多いようです。
2015年11月現在では、まだインフルエンザの患者数は少ないですが、12月から増え、1~2月頃にピークを迎えるとされているため、早めの予防が大切です。予防接種を受けるのはもちろんですが、普段から手洗い・うがいを心がけるだけでも充分な予防になります。インフルエンザの流行する12月~翌年2月にかけては、意識的に取り入れていきましょう。