結婚相手の職業にこだわる方は、世の中にいることでしょう。その中で人気のある職業と言えば『医者』ではありませんか? 医者と言えば高給と、イメージするので、もし結婚すれば「お金持ちになれる!」と思う方もいるかもしれません。
しかし、医者という職業は非常に過酷。結婚相手に医者を選ぶなら、支えてあげるという気持ちが必要なようです。
健康保険組合がまとめた『第18回医療経済実態調査 結果報告に関する分析』によると、一般病院の医師の年収は1448万円(平成22年)。病院に勤めている医師の場合でも1500万円近い金額を稼いでいます。ところが実際にお金がない医師も少なくないという記事が、東洋経済オンラインに掲載されました(年収2000万ドクターが小遣い5万円のワケ)。
この記事に登場する医師の場合、常勤の病院以外にも休みの日にはアルバイトを行い、年収は2000万円を超えているといいます。しかし医師本人のお小遣いは5万円だそうです。
年収2000万円でなぜ小遣いが少ないのか……。そこにはビジネスパーソンにもありがちな、給与の内訳を知らないということが影響しているようです。
年収が高いと税金も高い。意外と知らない『使える金額』
年収が1500万円だと、所得税は33~40%にもなります。住民税を含むと45%ほどが税金として引かれます。すると手元に残る金額は825万円。確かにこれでも大きな金額ですが、年収の額面と比べるとかなり低く感じます。
前述の記事によると年収が高くて医師と結婚した人の一部は、自分の消費や子供の教育費にかなり回してしまう傾向があるといいます。年収が高いから様々なところにお金を掛けた結果、実際に手元に残る金額が少なく、家計を圧迫してしまうそうです。
ビジネスパーソンの場合も年収は分かっても、税金などの内訳まで詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか? 実際に手元に残る金額はいくらなのか、どのくらいの金額を使えるのか。節約をする上で、ビジネスパーソンも知っておいて損はないでしょう。
医者は一生勉強をし続けなくてはいけない
さらに医師の場合、勉強を続けなければいけません。医療の技術は日々進歩しています。その進歩に遅れを取らないよう、多くの医師がいくつもの学会に加入します。学会に加入するには入会金や年会費が必要となり、学会の会合に参加することで、新しい医療技術を手にしていくのです。病院では患者を治し、学会では新しい技術を取得する。
ビジネスパーソンの場合も日々新しいものを取得しようと資格の勉強などをしていると思います。医師の場合はそれが日常で、引退するまでそれが続いていくという過酷な職業です。
医師の高い年収が魅力であると考えている方は、もしも医者と結婚しても節約ということを忘れないようにしたいものです。患者を治すための努力を支え、経済的に負担を掛けない生活を、多くの医師は望んでいるのではないでしょうか。