ボーナスの季節がやってきました! 経団連がまとめた大企業64社のボーナス平均額は84万6376円。2年ぶりの上昇で、前年夏季比7.37%アップ。「ボーナスが上がる!」と、にわかに期待が高まります。
しかしインターネットで行われたリサーチでは、経団連の調べとは少々違った結果が見えてきました。果たしてあなたのボーナスは増えるのでしょうか?
パソコンや家電などの価格情報を掲載する『価格.com』は、ユーザー約5000人を対象に『夏のボーナス』についてリサーチを行いました(価格.comリサーチ『夏のボーナス2013』)。
リサーチによると、今夏のボーナス平均額は54.4万円。前年より0.8ポイント減少。経団連の調査とは逆に、減少しているという結果が出てしまいました。
平均の支給額を見ると、最も目に付くのが『ボーナスはない』という回答。なんと40%の人はボーナスがないと言います。前年に比べ3.6ポイント増加していて、平均金額を押し下げる要因となっています(図1-1-1 2013年夏のボーナス推定支給額)。
また、『30~50万円』は前年比1.1ポイントダウンの12.2%、『50~70万円』は前年比1.2ポイントダウンの10.6%。支給されている人でも、若干ポイントが下がっていることが、平均金額が下がっている要因だと見られています。
企業規模により、金額は大きく変わる!
そしてボーナスの金額は、勤務先規模により大きく変わっています(図1-2-3 夏のボーナス推定平均支給額 勤務先規模別)。
勤務先の規模が5000人以上では80.5万円と、経団連の調査に近い数字となっています。しかし50人未満では34.6万円。約45万円もの差があります。勤務先の規模が大きくなれば金額も高くなりますが、勤務先の規模が小さくなるほど金額は低くなり、経団連の調査とは程遠い金額になっています。
経団連の調査はあくまで大企業が対象。中小企業を加えると、今夏のボーナスでの増額は難しいかもしれません。
あなたの会社は『大企業』? 『中小企業』?
そもそも『大企業』とはどんな会社でしょうか? 実は特に法律で定められているわけではありません。中小企業には中小企業法があり、これに該当しない企業が大企業と呼ぶことが一般的です。
中小企業法は『資本金が3億円以下、または従業員数が300人以下』の企業を中小企業と定めています。あなたの会社が大企業なのか、中小企業なのか、しっかりと把握しておくことが必要です。
そしてニュースなどで「ボーナス増額!」や「給与アップ!」といった話題があった場合、どのような企業が対象なのかも調べましょう。そのニュースは、あなたの会社は対象になっているのか? ニュースの言葉を鵜呑みにせず、深層を理解することに努めましょう。