あなたは今の年収に満足していますか? 今の年収で満足な人、少しでも年収を上げたい人、それぞれ様々な想いを持っているのではないでしょうか?
若手ビジネスパーソンに意識調査を行ったところ、多くの人は「年収を上げたい」と思っているようです。
キャリアデザインセンターは25~34歳の若手ビジネスパーソンを対象に『年収を現在よりも上げたいと思うか』を尋ねた意識調査を行いました(キャリアデザインレポート2012 年収増希望意識調査)。
グラフ:年収を現在よりも上げたいと思いますか
年収を上げたいと『思う』は58.7%、『どちらかといえば思う』は35%。合わせて93.7%ものビジネスパーソンが、年収を上げたいと思っていました。
年収を上げるには今の会社で出世する、年収が高い会社に転職するということが考えられます。ところが若手ビジネスパーソンの場合、すぐに出世することは難しいでしょうし、転職するにはキャリアも足りず、なかなか思い切れないかもしれません。出世や転職は難しいけれど、すぐに収入を得たい場合には副業という手段もあります。(副業によってビジネススキルを身につける )
ただし年収を上げるために、今回おすすめするのは副業ではなく、『本』を読むことです。年収の違いによって、読んでいる本の内容にも違いがあることが分かりました。いざ出世する、転職するとなった時のために、今の意識を変えておくことが必要なようです。
年収別で変わってくる、ランクインした本たち
雑誌プレジデント編集部が行った独自の調査によると、読書と年収に相関関係があることが分かりました。そこで年収1500万円、800万円、500万円に分けた『この1年で役にたった本ランキング』を発表しました(プレジデントオンライン ファンタジーに逃げる“下流”の人々「年収別」心底、役立った1冊、ゴミ箱行きの1冊【1】)。
すべての年収で1位だったのは『もしドラ』。話題になった本なので、多くのビジネスパーソンが目にしたと思います。しかし2位以下は大きくランキングが変わっていました。
年収1500万円の場合は『デフレの正体』、『日本中枢の崩壊』といった社会、経済を題材とした大きな視点から、読む本を選んでいるようです。
年収800万円だと『ドラッカー』が2位にランクイン。1位の『もしドラ』を読んでから、ドラッカーの本を読んだのでしょう。またドラマにもなった『坂の上の雲』などもランクイン。テレビや流行に沿った本を読んでいました。そして年収500万円になると、ファンタジー、エンタメ中心という結果になりました。
社会や経済を知ることができる、大きな視点から本を選ぼう!
今いきなり年収を上げるチャンスがなくても、今後出世や転職のチャンスは訪れます。その時にファンタジーやエンタメだけが頭に入っていたら、年収を上げるチャンスを逃してしまうかもしれません。
時間を作って読書をする場合は、今後の役に立つような本を選んで読んでみましょう。