今年に入ってニュースで耳にする『アベノミクス』。日経平均株価も昨年は越えることがなかった1万円を突破。今では1万4000円台を超えるまで上昇し、株式市場も盛況となっています。
そこで注目を集めているのが株式投資ですが、若手ビジネスパーソンは投資にはあまり積極的ではないようです。
キャリアデザインセンターは25~34歳の若手ビジネスパーソンを対象に『貯蓄や投資、消費等についての考え』を尋ねた意識調査を行いました(キャリアデザインレポート2012 貯蓄・投資等の意向意識調査)。
グラフ:貯蓄や投資、消費等について、現在の考えに最も近いものをお選び下さい
若手ビジネスパーソンが最も行いたいと思っているのは『預金』。『積極的に行いたい』が68.1%、『どちらかといえば行いたい』が30.2%。合わせて92.3%の人が貯金を行いたいと思っていました。
しかし『預金』は、昨年の調査より微減しています。『行いたい』と思った中で、昨年よりも大きく増加しているのが『節約』で、昨年より約30%近く増加し、70.6%の人が節約を考えていました。
昨年はまだアベノミクスも始まっておらず、給与の増加も期待できませんでした。そういう経済状況下では、やはり節約志向が強く出てしまうのでしょう。
一方で『控えたい』を見てみると『株式投資』は約5%増えての34.2%、『株式以外の各種金融商品への投資』も約8%増えて40%となっていました。株式をはじめ金融商品は下落するというリスクがあります。不景気の元では投資をすることを控えるという動きは当然です。
しかし今はゆるやかにですが景気は回復基調。節約したお金を活かしたいなら、今後は投資に目を向けるのもいいかもしれません。
円安時に注目される『外貨預金』
特に円安時に注目される投資が『外貨預金』です。預金をしたいという方は多いと思いますが、この時に預金を外貨で行おうというものです。しかも外貨定期預金だと、円建てで定期預金をするよりも金利がよくなるというパターンも存在しています。
例えば住信SBIネット銀行は100万円未満の3ヶ月円定期預金の場合、金利は0.060%。これではなかなか金利でお金を増やすことはできません。
しかし外貨定期預金の場合、金利は大きくなっています。今最も注目を浴びているのは豪ドルで、1万豪ドル未満で3ヶ月の定期預金の場合、金利はなんと3.5%! 円建ての定期預金とは比べ物にならない金利です。
例えば89万円を3ヶ月の円定期預金に預けた場合、金利は534円ですが、1万豪ドル=約89万円の場合、金利は3万1150円にもなるというわけです。
このように円安が続くと、外貨預金という手が投資先のひとつとして注目を集めます。もちろん外貨で預金したものを円にする際には手数料などが必要になります。手数料などを鑑みて、お得に預金できる通貨、金利を見つけることが大事です。
アベノミクスに少しでも乗りたいのなら、外貨預金に注目してみるのはいかがでしょうか?