あなたは転職をすると、年収が上がると思いますか? 転職をすれば年収が上がるなら、みんな転職をしているはずだし、本当はどうなんだろう……非常に気になるところではないでしょうか。実際、転職した場合に年収は上がるのでしょうか? ある調査によると、最近では転職して年収が上がる人が増加傾向にあるようです。
厚生労働省が発表した『平成25年上半期雇用動向調査』では、転職入職者の賃金変動状況を調査しています(参照 3 (4)転職入職者の賃金変動状況)。この結果を見ると、賃金が『上がった』という解答は33.0%。転職した人の約3人に1人は、年収が上がっていました。平成24年の調査では31.8%だったので、若干増加しています。
年齢別に見ると、19歳以下では60.5%、20~24歳では42.8%、25~29歳で37.2%、30~34歳で38.0%となっています。20~24歳は俗に言う『第2新卒』世代で、若さと一通りの社会経験があるということを武器に、年収アップを狙っているのでしょう。また30~34歳では培った経験を武器に、年収アップを勝ち取る必要があります。
もしも、あなたが30~34歳で転職しようするならば、何を武器に、年収アップを勝ち取りますか? 経験はもちろんですが、年収アップを勝ち取るためには面接での受け答えが重要になるようです。
年収アップの魔法のフレーズは『ウイークポイントを解消できます』
転職先に同業他社を選んだ場合は、入社日からまさに即戦力として働くことができます。同業他社への転職だと「今○○円もらっているので、それよりも多く欲しいです」と素直に言えると思います。しかしこれだけでは足りません。あるひとつのフレーズが、非常に効果的だと言います。
それは『御社のウイークポイントを解消します』という一言。転職をする場合、まず転職先の会社をよく調べると思います。例えばあなたはこれまで営業職で、転職先にいい製品を作っている会社を見つけたとしましょう。いい製品を作っているけれど、あまり名前が売れていない会社だとすると、それは営業力が足りていないということ。あなたがこれまで培った営業力でどのように商品を売るか、広めるかを示しつつ『御社の売上に貢献できます』とひとことを添えましょう。『売上に貢献できる』ということは、会社に利益をもたらすということです。あなたの経験が、いかに会社の利益につながるかをアピールすることが大切です。
アピールは大事だけど、自信過剰は禁物!
どんな会社にも強みと弱みがあり、中途採用を行っている会社は、弱みを克服しようとしています。会社が克服したいと考えているポイントで『貢献できる』ことをアピールすれば、希望通りの年収が得られるかもしれません。
ただ気を付けたいことは、自信過剰にならないこと。できないことまで、できると言ってしまったら、入社後に痛い目に合うのはあなたです。決して大きくでず、できることで転職先の会社に貢献できるポイントを、アピールしてください。