取締役の給与はいくら位かご存知ですか?
どの会社にも必ずいなければいけない取締役。会社の業務を決定する大事なポジションですが、果たしてどのくらいの給与をもらっているのでしょうか?
同じ取締役でも、肩書きによって給与額が大きく違うことが分かりました。
ところで、『取締役』とは、どんな役割なのかご存知ですか?
取締役は株式会社には必ず置かなくてはならない『機関』であり、会社の業務執行を行うのが取締役です。
そして会社によって『取締役会』を設置している会社と、設置していない会社があります。
取締役会を設置していない会社の場合、ひとりの取締役が会社の代表であり、業務執行を行います。
取締役会が設置してある会社の場合、何人かの取締が集まる取締役会が、業務執行を行っています。そして取締役のひとりが『代表取締役社長』などの肩書きがつき、会社の代表となっています。では実際に、取締役でもどんな肩書きがついている人が、給与が多いのでしょうか?
一番多いのは『取締役社長』!
産労総合研究所が発表した『2013年役員報酬の実態に関する調査』によると、『会長』で約3018万円。一般的な正社員の年収と比べても、かなり多い金額ですね。
しかし一番多く貰っているのは『社長』で約3430万円! 会長よりも社長の方が実務が多いイメージがありますが、そのイメージどおりの金額です。
次いで『専務取締役』が約2214万円、『常務取締役』が約1808万円、肩書きがない取締役でも約1603万円という金額でした。会社の業務執行ともなると、やはり責任は重大です。それだけ給与も高くなっているんですね。
役員の6割近くはボーナスなし!
しかし役員に賞与を支給しているかを聞いたところ、57.3%もの企業が『支給していない』と答えました。そして、実は役員の給与額は、税法上厳しいルールがあります。役員の給与は年度始めに決定したあとは、減額も増額もできないことになっています。もちろん業績を理由とした増減は取締役会で決定できますが、法人税との絡みもあり、なかなか難しいことなんです。つまり、取締役は年度始めに決めた給料以外、ボーナスは貰えていないというわけです。それでも、取締役の平均給与額は魅力的です。年収を上げたいなら、最終的には取締役を目指すのも一つの手です。