お金を貯めるのに目標額を決めていますか?
ただ漠然と貯金しようとしても、なかなか貯まりづらいですよね。何かを買うとなれば目標金額がはっきりするため、比較的簡単に貯められます。
今の職場環境があまりよくない場合や、キャリアアップを狙っている人は、転職をすることがあるかもしれません。突発的に転職をする場合、ある程度の蓄えが必要です。退職するとなると当然、翌月以降の収入はなくなります。
突発的に転職を決意する人の中には「転職先はすぐに見つかるだろう」と思う人もいるかもしれませんが、もし転職先がすぐに見つからないと生活に困ってしまうことになります。そこで必要なのが貯金です。では、貯金額は具体的にいくらあると安心できるのでしょうか?
生活費の見直しから、貯金目標額を計算しよう
まずはひと月に使っている生活費を見直してみましょう。ガス・電気・水道などのライフラインをはじめ、家賃、転職活動時には欠かせない携帯電話代、食費等をざっと計算します。おおよその金額が出ると思いますが、まずはその金額の約3カ月分を目標に貯金をしておきましょう。
その理由は、「失業手当」と呼ばれる雇用保険の基本手当にあります。
自己都合退職の場合、失業手当がもらえるのは約3カ月後
雇用保険の基本手当は失業時に頼りになります。給付額は退職前6カ月の給与をもとに計算され、その50~80%が支給されます。
しかし、退職後最短で支給を受けることができるのは、リストラなどの「会社都合による退職」の場合のみです。例えば、「転職をする」という理由で基本手当を申請すると「自己都合による退職」とみなされ、給付制限が付くことになります。制限期間は約3カ月間です。退職後約3カ月後に給付資格を得られ、それから2週間後に最初の支給が行われることになります。
いざという時のために3カ月分の生活費を目標に!
今のところ職場環境にまったく不安がなくても、今後急な転勤や部署移動により環境の変化を余儀なくされ、会社を辞めたいと思うことがあるかもしれません。そんな時に慌てないようある程度の貯金をしておけば、給付制限期間も転職活動に集中できます。
今、漠然と貯金していてあまり貯まらないという人は、生活費の3カ月分を目標に貯金してみましょう。