警察官の年収は一体いくらぐらいでしょうか?
警察官採用試験の受験年齢制限は地域によって様々ですが、おおよそ30歳未満となっております。「安定した職業に就きたいな」と考えると、転職先の候補のひとつによく上がると聞きます。
警察官に転職すると、年収はいくらくらいになるのでしょうか?
警察官は、警察庁などに務める国家公務員と、各都道府県の警察官として働く地方公務員に分けられます。国家公務員となる警察庁などは採用試験の難易度が高くなっていますが、採用された場合は比較的早い段階で幹部として働いていきます。
一方、地方公務員は、交番など現場で働く警察官として働き始めます。転職を考えるなら、通常は地方公務員試験を受けることになります。
気になるのはその年収ですが、実はいくつかの自治体では、警察官の年収のモデルを紹介しています。
社会人を経験した場合の初任給は高くなる?
『兵庫県警察採用案内』では、初任給を紹介しています。それぞれ学校を卒業してすぐに採用された場合の初任給は、大卒で21万4149円、短大卒で19万5843円、高卒で18万8円となっております。
では、社会人経験を積んでからの初任給はどうでしょうか? 兵庫県では『正社員として5年間勤務後に採用された場合』の初任給も紹介しています。この場合は大卒で24万4167円、短大卒で22万9582円、高卒で21万4149円となっています。
社会人として経験を積んでから採用されると、新卒で採用される場合よりも、初任給は高く設定されていました。
ボーナスを含めた年収額は魅力的!
また長野県では『職員の年収モデル(警察職)』を公開しています。例えば25歳巡査の場合、月給は22万1800円。これにボーナスに当たる期末手当や、寒冷地手当なども含め、年収は364万1773円! あくまでモデルケースですが、若手ビジネスパーソンには魅力を感じる金額かもしれません。
年収は高めだが、労働環境は過酷?
警察官になるにはまずは公務員試験に合格しなければいけませんが、金額を見ると魅力的に感じる人もいると思います。しかし警察官は市民の安全を守る仕事。突発的な事件・事故が発生すると、予定通り休めなくなる可能性もあります。また交番勤務の場合は当番制となり、深夜勤務もあります。
お金は魅力的ですが、警察官に転職するなら、厳しい労働環境であることと、なにより、『市民を守る』という強い意思が必要です。