大学で勉強をしてからビジネスパーソンになった方も多いと思いますが、ビジネスパーソンになってから気になるのは、私たちに勉強を教えていた先生、大学教員の給与ではないでしょうか? 大学でもトップクラスとなる、国立大学の教員の給与は果たしていくらなのでしょうか?
国立大学は国が運営していますので、毎年大学教員の給与も発表されています。文部科学省が発表した『国立大学法人等の役職員の給与等の水準(平成25年度)』から、大学教員の給与を調べてみましょう。
国立大学の教員の平均給与は811万2千円! 国家公務員の給与水準を100とすると、国立大学教員の給与は99.2。国家公務員より若干低くなっているものの、平均給与はやはり高いですね。
日本のトップ『東京大学』の平均給与は高いけれど……?
では大学ごとではどうでしょうか? 国立大学のトップと言えばやはり『東京大学』。東京大学の教員の平均給与は939万6千円。平均給与よりも約130万円も高くなっていました。
しかし東京大学よりも平均給与が高い大学もあります。最も高かったのは『政策研究大学院大学』という大学で、平均給与は960万1千円でした。続いて『お茶の水女子大学』で946万3千円。東京大学は3位という結果でした。東京大学というトップの大学以上の給与がもらえる大学があるとは、意外な結果ですね。
一般企業から大学教員に転職できる?
一般的に大学教員になるには大学から大学院へ行き、博士号を取得。その後大学に残って研究を続けることで道が開けてゆきます。しかし最近では、大学から一貫して勉強や研究をし続けた人だけでなく、社会人経験を持った人を大学が迎え入れるケースも少数ながら見受けられます。
例えば専門職学位の取得者。ビジネスパーソンでもMBA(経営学修士)の取得を目指している方もいると思います。このMBAも立派な専門職学位。これに大きな実績があれば、教員として迎えてくれる大学もあるかもしれません。
大学教員になるには、社内で仕事の実績を残している・MBAを取得していることだけでは、大学教員に転職できるとは限りません。大学教員になるには会社だけではなく、社外へも広がるような、大きな実績がなければ難しいと言われています。大学教員になるために、仕事をしていく上では社外や世の中の印象に残るような大きな実績を残すことを意識しましょう。
今の仕事で世の中の印象に残る大きな成果が出せれば、将来は大学から教員の誘いがあるかもしれません。