今年も新卒社員が入り、「どうやって教育をしていこう?」と悩んでいる管理職の方も多いのではないでしょうか?
そんなつもりはなくても、少し厳しく教育するとパワハラと捉えられてしまうこともあるため、ちょっとした注意が必要です。
最近の若者は、よく『ゆとり世代』とよくいわれます。
正確には1987~2004年度に生まれた若者たちのことで、政府が進めた『ゆとり教育』を受けてきた世代のことをこのように呼んでいるのです。
最初のゆとり世代は現在27歳になっており、当然、すでに社会に出ているわけですが、これから数年間は新卒社員のすべてがゆとり世代になるわけです。ゆとり世代の能力を伸ばすために、必要だといわれているのが『ほめる』ということです。叱るよりも『ほめる』ことが、能力を最大限に伸ばすと言われています。
『ほめる力』を養って、新人社員を育てていこう!
部下を「ほめる」ということについて、分かりやすく書かれている本があります。
『ほめる力?「楽しく生きる人」はここがちがう』齋藤メソッドと呼ばれるビジネス論を提唱している齋藤孝さんが書かれている本です。
この『ほめる力』によれば、相手をほめる場合、何か結果を出していれば、「良くやった!」「すごい!」と言えばいいのですから、簡単に感じます。
しかし「相手を毎日褒めてくれ」といわれると、なかなか難しいと感じるのではないでしょうか?
この本では、ほめ方の基本を教えてくれるだけではなく、コミュニケーションの作り方や、ほめられない時のほめ方まで、ありとあらゆる『ほめる力』を伝授してくれます。
何よりこの本で注目しておきたいポイントは『ほめる力』を上げることによって、あなた自身の人生が変わってくるということ。
前向きに仕事に取り組んでもらうために「どんどん褒める!」
仕事をしていくといろいろな個性の人に出会えます。それでは、そんな個性を持った人たちに前向きに仕事をしてもらうためには、どんなほめ方をすればいいのでしょうか?
その方法を探るには、まず相手が「どんな人間なのか?」「どんな性格をしているのか?」ということをよく観察することが重要です。
例えば「明るくて前向き」な性格の人は「いつも明るいね」とその人の長所を指摘するだけで、それがほめ言葉になります。
落ち着いて寡黙な人に対しては「いつも落ち着いているね」と、寡黙な人柄を評価してあげましょう。これは、社内で影が薄いといわれている人や、おとなしいタイプの人にも用いることができます。
このように、ただほめるのではなく、その人の性格や個性にあった言葉をかけてあげるだけで、部下のやる気を起こさせて、より前向きな仕事ができるようになってくるのです。