自己啓発を通して自分を高みへと持って行きたいけどやり方が分からない。そんなとき、セミナーに参加しようと考える人も多いでしょう。
しかし自己啓発セミナーには、ものによっては落とし穴があります。もしも自己啓発セミナーへの参加を考えているなら、その落とし穴に常に注意を払わなくてはなりません。
自分の中に眠っている能力を自ら開発していく自己啓発。書店にいくとたくさんの自己啓発本が並んでいますが、どれが自分に合うのか分からずに、手を出せないという方も多いでしょう。また、実際に本を読んでも、実践できなかったという方もいるでしょう。このように真剣に自己啓発を行いたいと考えている人が最終的に行き着くところが自己啓発セミナーです。
専門の講師が、あなたに適切なアドバイスを提示してくれるので、自己啓発セミナーには本よりも自分にぴったりの方法を見つけやすいというメリットがあります。
しかしセミナーの中には悪徳商法に近いものもあります。
まずはセミナーへの勧誘です。参加したことのある友人などの知り合いにセミナーを紹介されると、友人の紹介だからと断りづらくなってしまいます。自分で探したセミナーではなく、友人が執拗に紹介してくるセミナーに参加する場合は、注意するべきです。
そして実際にセミナーに参加した後、次のステップの講座への勧誘が始まります。「今のセミナーよりも、さらにあなたを高めることができる！」といった巧みな言葉で、次の講座を紹介してきます。
実際に次の段階の講座に参加したとき、実習の一環として「友人や知人を紹介すること」という課題が取り上げられていたら、悪徳セミナーの可能性があります。実際にこのような悪徳セミナーは存在しています。
悪徳セミナーの体験談から勉強する
そんなセミナーの体験談『「自己啓発」を私は啓発しない』（斉藤正明著）では、そんな悪徳セミナーに600万円以上を使い、人間関係をもおかしくしてしまった人の顛末が書かれています。自己啓発のやりすぎには、仕事や人間関係を壊してしまうという元も子もない危険性があると説いた1冊です。
とはいえ、自己啓発自体を否定しているわけではありません。自己啓発と上手く付き合えば、本当に自分を高めることにつながる場合もあります。事実、著書の斉藤正明氏は、自己啓発セミナーの講師として活動をしています。
一度自己啓発セミナーにハマってしまったが故に見える危険を、この本では説いているのです。
参加するなら、しっかりとした団体なのかチェックは必須！
もしも自己啓発セミナーへ参加する場合、その団体がどのような活動をしているのか、しっかりと確認することが必要です。また講師には専門家や、精神科医といった信頼のおける人物が添えられているかも重要なポイントでしょう。
また自己啓発はあくまで自分を高めるための「ひとつの手段」と考え、それだけにどっぷりとつからないことも大切です。あくまでも自己啓発は自分を高めるためのきっかけに過ぎないことを、肝に銘じておきましょう。
