仕事を探していると目にする『寮完備』の文字。福利厚生を充実させるために、寮を用意している会社は少なくありません。会社の寮に入るとどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか? 仕事の面、私生活の面から考えてみましょう。
会社にとって福利厚生は社員の労働環境を整えたり、モチベーションを上げる大切なもの。
福利厚生のひとつが社員寮や社宅など、住宅関連の福利厚生です。福利厚生は社会保険などの『法定福利』と、会社が独自に設定する『法定外福利』があります。住宅関連の福利厚生は法定外福利のため、会社によってあったりなかったりするんです。
寮が福利厚生のひとつにある場合、もっとも大きなメリットは『お金がかからない・少なくてすむ』ということ。会社で用意している寮は家賃の全額、または一部を会社が負担します。お金をかけずに住む場所が確保できるのは大きなメリットです。
もうひとつのメリットは、通勤時間が短くなるということ。寮の場合、ほとんどは勤務地に近いところにあります。通勤時に長時間電車に乗らなくてすむなら、出勤時間で疲れてしまうこともなく、仕事に集中できるというわけです。
なかなか会社気分が抜けきれない?
しかし、デメリットもあります。寮の場合は何人かの共同生活になるわけですが、お休みの日にも顔を合わせるのは会社の人。プライベートでも会社と同じ人と会うことで、なかなか気が休まらないと感じる人もいるようです。
そして会社によって変わってきますが、寮が古いという話もよく耳にします。実際に寮に入るのを決意する前に、自分の目で見て確認する方がいいでしょう。
環境が自分に適しているか見極めよう!
寮に入るとお金が節約できるという最大のメリットがあります。入社後数年は寮に住んでお金を貯めて、それからいいところに引っ越すというのも悪くありません。
一方でプライベートの時間に寮で先輩に会うと、どうしても仕事の話になりがち。なかなかオン・オフがつきにくいのも事実です。
こうしたメリットとデメリットを知った上で、その寮がどんな環境なのか、果たして自分に適しているのか、しっかりと見極めることが重要ですね。