建築士になるには、どのような勉強が必要なのでしょうか?
学生時代から建築士を目指していれば、建築士になるための勉強をしてきているわけですが、突然「建築士になりたい!」と思い立った場合、勉強してなれるものなのでしょうか?
答えはもちろん「なれます」。しかし、建築士になるには高いハードルが待っています。
建築士は、建造物の設計や管理を行う資格を持つ人のこと。そして建築士は国家資格でもあります。よく耳にする『一級建築士』は複雑で高度な技術を要するすべての建築物を設計・工事管理を行うことができます。そして『二級建築士』は延床面積が500㎡未満の建築物や、高さ13m未満、軒の高さが9mを超えないもののみを扱えるといった規制があります。
もしも建築士を目指すなら、まずは『二級建築士』からとなりますが、国家資格ゆえに受験資格が存在しています。
学歴と実務経験が必要な受験資格
二級建築士の資格は、大学や専門学校で建築に関する勉強をしてきた人が受験できるようになっています。学歴以外に必要になるのが実務経験。実務を経験していないと、受験すらできないんです。
大学、短大、専門学校で建築を勉強してきた場合は、実務経験が0~2年以上必要となっていますが、建築課程卒であれば実務経験なしで受験可能です。(公益財団法人 建築技術教育普及センター 建築士 建築士試験)
学歴がない場合でも、実務経験があれば受験が可能になりますが、受験可能な実務経験年数は7年以上! かなり長い実務経験が必要になってしまいます。
そこで突然「建築士になりたい!」と思った人が利用したいのが、通信教育を利用した大学や専門学校です。
受験資格が得られる通信教育を利用しよう!
例えば京都造形芸術大学の通信教育部には『建築デザインコース』があります。4年制ですが通信教育ですので、仕事をしながら受験資格を得ることができます。
また通信教育で建築科がある専門学校もいいかもしれません。大学よりも年数が少ないので、受験資格を得るための時間も少なくてすみます。
学歴がなくて受験資格がない場合、まずは仕事をしながらでも大学や専門学校で勉強して受験資格を得るのがいいでしょう。受験資格を得たあとは、もちろん猛烈に勉強しなければいけませんが、夢に近づく大きな一歩となるはずです。