新たな構造のWEBサイト向けプログラミング言語HTML5とは、2014年10月から始まった新たなプログラミング言語です。今までは動画や音声、グラフィックを表現する際、プログラミングには複雑な処理が必要でしたが、HTML5を導入するとこれらをシンプルにできます。
実は、閲覧者側の立場から考えると、ソースコードはHTML5に書き換えても大きな変化がないように見えるはずです。以前からFLASHやJAVAを使えば十分表現ができたため、HTML5に切り替えても目に見えるほどの違いはないからです。
しかし、制作者側にとっては大きな違いがあります。ソースコードがシンプルな構造になることで、サイト制作にかかる時間が短縮され、作業の負担を減らせるからです。
近年、インターネットの閲覧端末として急速に普及しているスマートフォンも、ほとんどの機種がHTML5に対応しています。PCだけでなくスマートフォンのスクリーン上でも、制作者の描いたプロダクトをより簡単に表現できるのです。
押さえておこう! HTML5入門サイトまとめ3選
HTML5は、登場してからまだ1年程度しか経過していないプログラミング言語です’(2015年12月現在)。そのため、コーダー側でも、十分に理解できていないという方も多いことでしょう。そこで、HTML5の入門編とも言えるウェブサイトを3つご紹介しましょう。
■HTMLクイックリファレンス
HTML5について一から学べるサイトです。実践的なタグはもちろんのこと、HTML5に関連する仕様やAPIも紹介されています。また、誕生した経緯や歴史についても解説されているので、HTMLというプログラミング言語自体に関心がある方にもおすすめです。
■@IT
ITに関する情報フォーラムの老舗ですが、HTML5について連載記事が掲載されています。他のプログラミング言語も紹介されているため、リアルタイムに、そして体系的にHTML5を学ぶことができます。
■HTML5でサイトをつくろう
初心者向けの情報を発信しているサイトです。複数のWEBブラウザ上での挙動やCSSのリセットなど、まずは基礎から押さえたいという方には最適な情報源となるでしょう。
開発コストの削減が可能、就職や転職に有利な言語
HTML5は、シンプルなソースコードで複雑なデザインを描くことができます。ただし、新たに誕生したプログラミング言語なので、特に仕事で利用する方はデメリットも理解しておく必要があります。
例えば、Internet Explorerであれば、8以下のバージョンには対応していません。HTML5に対応していないWEBブラウザから閲覧すると、正常な動作をしなくなってしまいます。
対応していないブラウザのシェアは年々低下していますが、制作者としてこまやかな配慮をすべき点ではあります。この点をクリアするための知識があると、実践的なWEB制作ができると思います。
現在、実践レベルでHTML5を使えるWEB制作者に対する需要が急激に高まっています。HTML5によってWEBサイトやアプリを制作すると、開発コストが大幅に抑えられるからです。今のうちにコーディングスキルを磨き、将来の就職や転職に役立てるのもよいかもしれません。