テストセンターとは一体何?
テストセンターとは、企業が採用活動で用いる「SPI3」という適性検査を、企業が用意した会場に出向いて、専用のパソコンを使って受験することをいいます。テストセンターにおけるSPI3の問題内容と時間は、言語・非言語を組み合わせた能力検査に35分、行動的・意欲的・情緒的側面を組み合わせた性格検査に30分、トータルしておよそ65分と配分されています。
テストセンターの受験予約とその後の流れ
採用選考を受ける会社から受験依頼のメールが届きます。メールには「企業別受験ID」が記載されているので、受信したメールアドレスと合わせて「テストセンターID」を取得します。ウェブ上にて、指定された受験期間内の中から都合の良い受験希望日時と会場を“仮予約”すると、その流れで「性格検査」に入ります。およそ30分程度かかりますが、すべての回答が終わると受験予約が完了します。その後、「受験票」が表示されるのでそのままプリントアウトします。
受験当日は、プリントアウトした「受験票」か、予約完了後に届く「予約確認メール」と、有効期限内の顔写真付きの身分証明書を持参します。
気になる服装ですがスーツである必要はありません。受験後に面接があるのであればスーツの方が良いかもしれませんが、テストセンターに企業の人が来るわけではありませんので、私服でも構いません。受験票に会場までの地図があるので、それを参考に15分前までには会場に着くようにしましょう。
テストセンター受験対策おすすめ2ステップ
実はこのSPIのテスト結果次第で足切りに使われてしまうケースがあるので、できるだけ良い点数を獲得できるような対策が必要です。中途採用希望の場合は、勉強にあまり時間もかけられないと思いますので、おすすめの受験対策法を、たったの2ステップに圧縮してご紹介します。
【ステップ1】
先ずはSPI対策の問題集を1~2冊用意し、それぞれ2回ずつすべて解いてみましょう。
テストセンターの問題の中でも「能力検査」は、語彙、文法、長文読解などの「言語問題」と、計算、数学の「非言語問題」の設問数が非常に多いのが特徴です。勉強から離れていた時間が長いと、問題の解き方を忘れてしまっていることもあります。限られた時間の中で適切な時間配分を行うには練習と慣れが必要なので、繰り返し解いて問題に慣れていきましょう。
【ステップ2】
テストセンターの練習、本番に慣れるという目的で、第二志望としている企業や、特に志望していない企業を受けるのも一つの手です。
実はテストセンターの結果というのは1年以内であれば他の企業でも使い回すことができます。第一志望のテストセンター前に良い点数が出たらそこで終わらせてしまった方が得策です。
また転職サイトtypeでは、SPI2の対策模試テストを体感することができます。 SPI3よりも少し古いタイプではありますが、今でもSPI2のテスト内容を採用している企業もあるので、腕試しに挑戦してみてください。
SPIテストは何度も受けると、受験する際に緊張感がなくなってしまったり、何度受けてもそこまで点数が上がらなかったりというデメリットもあります。また、業界や業種によって好まれる回答は異なって当然ではありますが、性格検査で自分を良く見せようとして事実と異なる回答をすると「嘘つき」と診断されてしまうこともあるようです。テストセンターの受験にはきちんとした姿勢で挑みましょう。