IT業界「技術TOPが語る2008年」事業と求める人材像

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代表取締役

藤井照穂 氏

1977年東京大学計数工学科卒業後、川崎製鉄所入社。1981年エーエスアール入社。画像処理、CG、ワークステーション関連技術開発に従事した後、1986年マイクロソフト入社。研究開発部部長などを歴任した後、2005年11月マイクロソフト ディベロップメント設立に伴い、代表取締役に就任。現在に至る
社内の至るところでエンジニアたちは日夜、次なるマイクロソフト製品の実現に向けて開発を進める

マイクロソフト ディベロップメントは、「研究開発」を軸に、マイクロソフト製品のローカライズに留まらず、世界中の開発チームとともに、次なる製品の開発、さらに日本発の製品創出に注力している。つまり、マイクロソフトにおける技術のプロ集団である。

マイクロソフトの経営や成長に大きく直結する重要な役割を担う同社の代表取締役を勤める藤井照穂氏に、2007年度の活動が進行している最中ではあるものの、同社の2007年を振り返っていただいた。

「2007年前半は、『Windows Vista』や『2007 Microsoft Office System』に代表される『Vista Wave』のリリースにはじまり、リッチなインタラクティブ アプリケーションをWeb上で実現する次世代のWebプラットフォーム『Silverlight』、また『Windows Mobile』をベースとした様々な携帯端末のリリースにより、ユーザーに新しいWebツールとプラットフォームの提供も実現しました。2007年は1年を通じて、みなさんにマイクロソフトらしい包括的な製品やテクノロジーを提供することができたという点では、満足しています」

あらゆるカテゴリーで、大きく飛躍した年であったと言える同社。藤井氏は2007年の成果について次のように語る。

「マイクロソフトが、過去数年間にわたって行った主力製品群への長期的な開発投資がいろいろなチャレンジを乗り越え2007年ついに製品リリースという形で実を結んだことが大きいですね」

これらのメジャーな製品のリリース後マイクロソフトでは、既に次なる戦略を実現すべく各分野で新たな動きが進められている。

「マイクロソフトではこれから『ソフトウェア+サービス戦略』を軸に、長年開発を進めているクライアント向けソフトウェアが持つリッチなユーザエクスペリエンスとサーバが実現する様々なサービスを融合させることで、PCとそれ以外のデバイスでもシームレスに利用できるコンピューティング環境の提供を目指しています。そのためにも、これまで以上にクライアントソフト、サーバソフト、デバイスについて包括的な開発体制を強化していきます」

ベンチャー気質を持った開発環境

これから同社の門を叩くであろうエンジニアに、どのような環境が待っているのか。藤井氏は次のように話す。

「外資系ということで、ローカライズ色が強いと誤解される方が多いのですが、それは大きな間違い。実際に開発現場では、世界中のエンジニアとともに新製品の開発を進めていますし、日本発となるマイクロソフト製品も誕生しています。生涯技術と向き合いたい方には、絶好の環境です。だからこそ、ITの世界における次なるパラダイムシフトを作っていきたいという気概を持った方を迎えていきたいですね」

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