年によっての年収格差が大きいのが、一発大穴型≠ﾌ特徴。安定には程遠いが、平均的な年収は高めに振れる場合が多い。この給与形態の企業が多い業界は、外資系の保険や不動産、ゲーム業界など。保険や不動産はコミッション率が高いため、ゲーム業界は作品のヒット率に左右されるため、年収が安定しにくい。
保険や不動産業界の場合、好成績であれば、年収２０００万円オーバーも珍しくない。保険業界の平均は、３０歳で８００?１５００万円。ただし、成績が上がらなければ、２?３年で急落することもある。
一方、不動産業界は、３０歳で６００?７００万円が平均。成績上位者であれば１０００万円オーバーも夢ではない。コミッション率が高い業界だけに、どれだけ顧客をつかめるかに全てがかかっている。
とはいえ、一発大穴型≠ﾌ企業の場合、心配なのは、給与が急落した年の生活に困ること。たいていの企業の場合、最低保証額が設定されているため、年収がゼロになる心配は無用。フルコミッションで働くというのでない限り、年収の乱高下は、許容範囲内になるようだ。
営業経験者を中心に中途採用が活発な業界
保険業界と不動産業界の採用募集職種は、営業職がほとんど。対個人の営業で新規開拓の経験者であれば、採用の可能性は高い。保険業界は景気の回復によって、不動産業界は地価の回復によって、多くの企業で業績が好調に転じているため、採用は活性化している。
どちらの業界においても、ニーズが高いのは第二新卒クラスと、マネジャー候補生の２０代後半。特にマネジャークラスの人材の場合、転職時に「顧客を連れてこれる」人であれば、転職直後から好成績を収め、大幅年収アップも可能になるだろう。
不動産業界は、販売企画から販促ツールの開発まで、一通りこなすことができるのが魅力。「将来的には商品開発に行きたいが、今はまだその実力はない」という営業マンは、この業界で企画のノウハウを身につけることからはじめるのも手だ。
もうひとつの一発大穴型≠ﾅあるゲーム業界は、ヒット作が出せるかどうかが最大のポイント。大手であれば安定感もあるが、中小規模の場合、会社自体の存続が問われる可能性もある。ただし、新規事業に積極的な企業も多いため、また違った方向でチャンスが到来する可能性も大きい業界であるといえよう。
大金ゲットのキーワードは「コンサル力」！
年収アップを実現するためには、リスクを覚悟しなければならない時もある。不動産・生保業界は、BtoC営業であるゆえに、トラブルも少なくない業界だ。しかし、そのトラブルを乗り越えることができれば、飛躍的にスキルを伸ばすことができ、ビッグマネーを掴むことができるかもしれないのだ。
BtoBでもBtoCでも今の営業マンに求められるのは、「コンサルティング力」。単なるモノ売り営業では、大金を掴むことはなかなか難しい。顧客が抱えている問題は何なのか、どのように解決していくのか――。この２つを発見・創造できることが、これからの営業マン全てに求められるといえるだろう。
営業マンに必要なコンサルティング力を身につけることができれば、ITセールス職やコンサルタントなどキャリアはぐっと広がっていく。「営業マンほど食いっぱぐれない職種はない」。このことを忘れずに、精進すれば、キャリアと収入アップの両立も難しくないだろう。
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