面接マナーを徹底解説!身だしなみや服装、タブーリストも紹介【面接対策パーフェクトガイド】

就活以来の面接で不安に感じる方は、多いのではないでしょうか。面接でのタブーを繰り返してしまうと、面接官の心証が良くなることはないでしょう。

本記事では、面接のマナーについて解説します。また面接会場に入るところから出るまでのポイントについても紹介します。面接に臨むにあたって不安な方は、ぜひ参考にしてください。

面接当日の身だしなみをチェック

面接での服装やヘアスタイルは、第一印象を決める大切なポイントです。良い印象を与えて面接に臨むことが、選考対策では重要となります。ここでは、面接時の身だしなみについて解説します。

高いスキルを持っていてもマナーが身に付いていないと、評価が下がる場合もあるため、漏れがないか確認しましょう。

服装のマナー

面接では、スーツスタイルが基本です。黒や紺、明るすぎないグレーなどの色を選ぶことが大切です。足元の清潔さも面接では重要です。黒や茶色でつま先が尖っていない靴が基本です。そして、汚れていたり傷ついていたりする靴では良い印象とはならないので、注意しましょう。

鞄はビジネスバックが無難で、足元に置いたときに倒れない形状のものがおすすめです。マスクをしている方は面接会場に到着したら、外すのがマナー。マスクをしていると、表情が分かりにくいため、応募企業の前に着いたら、外しましょう。

また、スマートフォンではなく腕時計を使用することもマナーです。会場でスマートフォンを見ている姿に対して、好印象を抱かない企業の担当者もいるため注意しましょう。

なお、面接の服装については関連記事にて詳しく解説しています。ぜひこちらもご覧ください。

ヘアスタイルのマナー

ヘアスタイルによって、面接官に与える印象は変わります。清潔感のある髪型にすることがポイントです。目にかからないヘアスタイルをおすすめします。髪の毛で目が隠れてしまうと、表情が分かりにくくなるため、注意が必要です。

なお、お辞儀をする際に髪の毛が顔にかからないように、ポニーテールやハーフアップにするのが良いでしょう。ショートヘアなら無香料のワックスでまとめます。

また髪色は、目立ちすぎないように黒や自然な茶色が良いでしょう。派手な染髪に対して、マイナスの印象を与えることもあるため、注意が必要です。

訪問から受付までのマナー

受付時での対応も評価の対象になる場合があります。応募企業に着いた時点から選考は始まっていると考え、行動することが大切です。遅刻は厳禁ですが、到着が早過ぎてしまうと、企業の担当者に対応させることになり、迷惑がかかるため避けましょう。

交通機関が混雑することを考慮して、およそ15分前には到着し、5〜10分前に受付に行くと、応募企業の負担が少なくなります。受付のスタッフに「本日、〇〇時に、人事部の〇〇様と面接のお約束をしております、〇〇と申します。」と丁寧に伝えます。

受付や入り口付近で社員の方と会ったときには、軽く会釈すると良いでしょう。面接までに時間があり、控室に通された場合、静かに座って待つことが大切です。スマートフォンをいじったり貧乏ゆすりをしたりすると、良い印象とはならないため、注意が必要です。

面接時の正しい入室・退室のマナー

入室・退室のマナーを理解していると自負する方は、多いでしょう。ただし、応募企業内での振る舞いも面接のマナーとして大切です。ここでは、企業内での振る舞いも含めて、面接時の入退室のマナーを解説します。久しぶりに面接に臨む方は、ぜひ参考にしてください。

入室のマナー

社会人経験がある方の場合は、転職活動では入室のマナーはできて当然とみなされます。入室のマナーが不安な方は、しっかり確認しておきましょう。入室の流れは、以下のようになります。

1.3回ノックする
2.ドアを開けたら挨拶する
3.ドアは静かに閉める
4.お辞儀をして椅子の横に立つ
5.指示があったら着席する

3回ノックし、室内から「どうぞお入りください」と声が聞こえたらドアを開け、「失礼いたします」と言って30度のお辞儀をします。ドアを閉める際には後ろ手で閉めず、振り返りゆっくりとドアを閉めましょう。ただし、ドアが開いている場合にノックするのは、マナー違反となるため注意が必要です。

着席を求められたら、明るく元気よく「本日はお時間をいただき、ありがとうございます。〇〇(フルネーム)と申します。よろしくお願いいたします」と言い45度の深いお辞儀をしてから着席します。男性は手を脇にそろえ、女性では手を身体の前にそろえてお辞儀します。

退室のマナー

退室する際は、以下の内容に沿って行います。

1.椅子から立ってお礼を述べてから一礼する
2.ドアの前でお辞儀する
3.ドアを静かに閉める

面接が終了したら、椅子の横に立ち、「本日はお忙しい中、お時間をいただき、ありがとうございました」と述べ、45度の深いお辞儀をします。ドアの前に立ち、面接官に向かって「失礼いたします」と言って30度でお辞儀しましょう。

ドアを静かに閉めてからも、気を抜かないことが重要です。まだ応募企業内にいるため、立ち振る舞いを見られている可能性があります。特に、社内でスマートフォンを触るのを避けましょう。

面接中の基本マナー

面接中のマナーは非常に重要です。面接官が不快に感じる行動を続けていると、不採用につながりかねません。

ここでは、面接中の基本マナーについて解説します。初めて転職する方は、面接から遠ざかっているケースもあるでしょう。面接を受ける前に基本マナーを確認しておくと、安心して臨めます。マナーが身に付いていないことで不採用につながるのはもったいないので、ぜひ確認しておきましょう。

座り方、姿勢

面接では、着席を促されてから椅子に浅く、姿勢良く座ります。背もたれを使って深く座ったり猫背になったりしないように注意しましょう。男性は、足を肩幅程度に広げて、脇を締めて手をこぶしにして膝の上におきます。

女性は足を閉じて、手は膝の上で重ねておきます。脚を組まず、斜めにしないことが基本です。ただし、低い椅子の場合にそろえて斜めにするのは問題ありません。机(テーブル)があって、足元が見えなくても気を抜かずに姿勢を保ちます。

椅子が複数ある場合、面接官からの指示がなければ、出入り口に近い下座の椅子の横に立ち、声がかかるまで待ちましょう。面接官が不在で案内係から着席を促されたら指示に従い、面接官が到着したら立ち上がり挨拶し、指示があるまで座らないことが大切。

また、鞄は自分が座る椅子の横に置くことが一般的です。

表情や態度

堅すぎずに、明るい表情を心がけます。少し緊張しているくらいが好感が持てる、と話す面接官もいますので、緊張していても大丈夫です。笑顔が出るのは構いませんが、絶えずヘラヘラするのはNGです。

また、注意したいのは、アゴを上げて話すクセのある人です。どうしても偉そうに見えてしまい、印象が良くありません。斜に構えた態度(皮肉っぽさ、不真面目さを感じさせる態度)も同様に偉そうに見えてしまいます。

望ましいのは、面接官の話に集中している態度です。一生懸命聞いている姿勢が謙虚なイメージを与え、面接官の心証が良くなります。

話し方

面接で話すときは、明るくハキハキした声で、きちんと面接官に届く大きさ(小さすぎず、大きすぎず)を心掛けます。特に、小さな声は「自信がなさそう、暗い」といった印象を与えてしまうので、気を付けましょう。

面接官の目をみて話すことも大事なポイントです。質問には、長くならないように簡潔に答えます。結論から伝える、最初に要点をいくつか示す、といったコツを上手に取り入れましょう。話し出すと止まらない人は、とくに注意が必要です。

ここも注意したい

他にも、面接官の話をさえぎることや、質問に食い気味で答え出すのもNGです。面接官が質問し終えてから、話し始めましょう。面接を仕切ってもいけません。適切な敬語を使い、どれほど雑談が盛り上がっても、なれなれしい話し方(タメ口)になることはNGです。

面接時にお茶を出してもらったら、運んでくれた方に「ありがとうございます」とお礼をするか軽く会釈します。緊張していて喉が渇いていても、勧められる前に飲むことは避けましょう。また、勧められても、少しずつ飲むこともマナーです。

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転職面接では、名刺交換しない

面接では名刺交換はしません。採用担当者や面接官から名刺を差し出されることはありますが、その際は「受け取るだけ」で応募者は名刺を渡しません。理由は「面接は個人として臨むもので、所属企業の活動とは無関係だからです。

採用担当者や面接官は、所属企業の活動として面接に臨んでいるわけですから、差し出しても間違いではありません。もしも、名刺を求められたら「個人として参りましたので、名刺を持ち合わせておりません」「ただいま名刺を切らしておりまして、申し訳ありません」のように伝えて、断ることが良いとされます。

名刺には企業の情報や個人情報が含まれている、という考え方に則って「私用での名刺交換は禁じられておりますので、申し訳ありません」としても良いでしょう。

ここも注意したい

まれに職務経歴の確認のためという理由で名刺を求められることがあり、その際に現職の名刺をお渡しするのはやむを得ないでしょう。既に辞めている場合、その旨を説明して名刺を渡さないのがマナーです。そもそも辞めた会社の名刺を持ち歩いてはいけません。

名刺の受け取り方のマナー

転職面接の場合、採用担当者や面接官から名刺を差し出されることがありますので、受け取り方のマナーは確認しておきましょう。一般的なビジネスマナーと同じです。

・名刺を差し出されたら、「ありがとうございます」と述べて、両手で受け取る。※社名やロゴ、氏名に指がかからないように注意

・名刺に目を通す。

〈机(テーブル)がある場合〉
・机の左側に置く。複数人の場合は、着席の順にあわせて置く。
 ※名刺入れや手帳の上に置くと、より良いマナー

・面接終了後に、名刺入れや鞄にしまう。

〈机(テーブル)がない場合〉
・名刺に目を通した後「失礼します」と述べて、手帳やノートに挟んでから鞄にしまう。

些細なことが致命的!タブーリスト

社会人経験の有無にかかわらず、転職の面接でタブーの言動をすれば、良くない印象を与えてしまうでしょう。場合によっては不採用につながる可能性もあるため、対策は必須です。

ここでは、面接中にやってはいけないタブーリストを紹介します。自分がついやっていないか、確認しておきましょう。

これをやってしまうと不採用かも!?

面接では、知っていれば避けられる、不採用に直結しかねないタブーな言動があります。特に注意しておいた方が良い3点をリストアップしました。ぜひ参考にしてみてください。

①遅刻をしたのにお詫びをしない(謝罪の言葉がない)
たとえ一分の遅刻でも、採用担当者や面接官へ丁寧にお詫びをしましょう。電話連絡で謝罪したからと、お詫びを最後まで述べずに面接を終了することもNGです。

②現職(前職)の守秘義務情報の暴露
守秘義務にあたる内部情報を話すと、「信用できない人」と判断されて不採用になる可能性が高いです。面接官から聞かれても、基本的には話しません。職務経歴や強みに関連した質問の場合、必要最低限の内容で抽象的に話せないか、慎重に考えて答えましょう。

③現職(前職)の会社や社員の悪口
たとえ本当のことであったとしても、悪口を言うようでは転職を成功させるのは難しいでしょう。不満をそのまま伝えるのではなく、応募先企業では解消されているイメージで前向きに語ります。

しぐさのタブーリスト

自分のしぐさは自覚が持ちにくいので、特に注意が必要です。模擬面接をして第三者に指摘してもらうか、スマートフォンで録画して自分でチェックするなどの対策をとることをおすすめします。

✔しぐさのタブーリスト

・貧乏ゆすり
・キョロキョロする
・首をかしげる
・うつむいて視線を合わせない
・椅子のひじ掛けにひじを置く
・腕を組む
・ジェスチャーが大きすぎる
・舌打ちする
・あくびする(あくびをかみ殺す)
・机にひじをつく
・顔や髪を触る
・一度も笑顔がない
・時計をチラチラ見る
・手で太ももをたたく
・ペンを回す

NGワードや口グセのタブーリスト

面接官にネガティブな印象を与えるNGワードというものがあります。一緒に働く人を見極めるための転職面接ですから、応募者には「主体性」を求めています。受け身や他責の言葉はやめて、前向きな言葉を使いましょう。

また、話し方のクセは、自分では気づきにくいものです。全く無自覚で、面接官に不快感を与えてしまっては損です。ぜひ面接当日までに修正できるように努力しましょう。

✔NGワード

・やらされている(やらされていた)
・やってもらえない(やってもらえなかった)
・とりあえず
・ご存知ではないと思いますが

✔口グセのタブーリスト

・「でしたぁー」「〇〇でぇー」と語尾を伸ばす
・「はいはいはい」と、はいを重ねる
・「うん」と相づちする
・「えーと」「あのー」

質問の準備ができただけでは、面接対策は万全ではありません。面接中の基本的なマナーを確認して、自信を持って本番を迎えましょう。

面接でアピールするなら徹底した自己分析が不可欠!

転職を成功するためには、面接マナーを押さえることは大切です。ただし、マナーはもちろん、面接官の質問に適切に回答することが、何よりも重要です。転職の面接では、客観的で論理的な考えを持っているかを面接官は判断します。また、転職理由や志望動機などの質問を通して応募者が自己分析・企業分析できているかを確認します。

自己分析力を高めるには、転職サイトの適職・性格診断を利用したり友人や先輩、親族など周囲の人に自分のことを聞いたりすることが効果的です。また、過去の経験や実績を洗い出して長所・短所、スキルを確認しましょう。

ただし、やみくもに自己分析するのではなく、企業が求める人物像に合致するスキルをアピールすることが大切です。

なお、長所と短所については関連記事にて詳しく解説しています。ぜひこちらもご覧ください。

まとめ

転職活動では面接マナーは重要です。社会人経験がない就活生とは異なり、マナーはできて当たり前と思われるでしょう。本記事で紹介した内容を実践すれば、面接マナーで失敗することは避けられます。

転職ではマナーの習得だけでなく、自己分析が欠かせません。中途採用では即戦力が求められることもあるため、企業が求めるスキルと自分の能力がマッチすることが重要です。仕事をしながら活動するのは大変であるため、転職サイトを利用することをおすすめします。

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監修

   type編集部
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