雇用保険被保険者証とは、雇用保険に加入している証明となる保険者証のことです。雇用保険に加入できる人は、一定の条件を満たした労働者となります。正社員の場合、ほぼ間違いなく加入することになると考えてよいでしょう。
一方、一週間の労働時間が20時間未満のアルバイトや、夏休み等の短期間(31日未満)だけ働く場合や、昼間は学生の人が夜間働く場合は、加入することができません。その他、個人経営で5人未満の労働者を使用する農林水産業の事業は、暫定任意適用事業とされ労働保険に加入するかどうかを労働者と雇用側が協議の上で決めることができます。
雇用保険被保険者証は、最初に就職した会社で発行手続きをしてもらいます。雇用保険は会社を辞めるとリセットされるのではなく、1年以内に転職すれば年数が合算されます。転職の際には、最初に発行された被保険者証を転職先の会社に提出しましょう。
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雇用保険に加入する方法
社員が入社すると、会社は所轄のハローワークに雇用保険被保険者資格取得届を提出しなくてはいけません。雇用保険は、この手続きを経ることで加入することができます。
雇用保険被保険者資格取得届が提出されて手続きが完了すると、雇用保険被保険者証が発行されます。基本的には本人に渡されますが、会社側で保管するというところも多いようです。これは、次に離職するまでの間に、雇用保険被保険者証をなくしてしまう人が多いからです。
被保険者証が手元になくても、毎月きちんと雇用保険料が天引きされていれば、加入手続きは完了していますから安心して大丈夫です。心配な場合は、ハローワークに自分で問い合わせをして、加入できているかどうか確かめることもできます。
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雇用保険被保険者証をなくしてしまったら。再発行の方法
教育訓練給付金の支給を受けようと思ったのに、雇用保険被保険者証がないという場合や、転職先で提出を求められたのにどこにあるのかわからないという場合は、どうすればよいのでしょうか。
在職中の場合は、会社に被保険者証が保管されていないかどうか問い合わせてみてください。退職している場合でも、会社から受け取った覚えがないという場合は、未返却となっていないか確認してみましょう。
どうしても見つからなかったら、最寄りのハローワークへ相談にいきましょう。必要な手続きを踏めば、ハローワークで再発行してもらうことができます。
再発行が可能だとはいえ、雇用保険被保険者証は大切な書類ですから、なくさないように気を付けて保管しましょう。
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