夜勤の仕事というと、体力的にキツく、辛いものというイメージが強いかもしれません。もちろん、大変な面も多くありますが、その反面メリットもあるものです。ここでは、夜勤におけるメリットや、実際に働く際の体調管理方法などをご紹介します。
夜勤がある仕事・職業
夜勤は、どういった業種でも必ずあるとは限りません。一例を挙げると、下記のような職業です。
・医師
人の命を預かる立場となる医師は、交代制の勤務によって24時間体制で業務が行われています。問題がなければ職場内で休むことができるものの、コールがあればすぐに駆けつけなければならないなど、体力的に辛いこともあるかもしれません。
医療機関で働く医師だけではなく、企業の中で働く産業医も夜勤を行う場合があります。
・看護師
看護師も同じく、24時間体制で患者さんを見守るために、夜勤が取り入れられています。夜勤専従と交代制の2パターンがあり、専従の場合には日本看護協会によって勤務時間数が月に144時間以内と定められていましたが、2012年にこの上限は撤廃されました。
・土木作業
道路工事や配管工事、建築などを行う土木作業でも、夜勤を取り入れているところは多くあります。とくに、交通量の多い場所における道路工事は日中に行うことが難しいという理由から、夜間に行うケースも多く、鉄道工事も同じ理由により、多くが夜間に行われます。
夜勤のメリットは?
夜勤のメリットで最も大きいといえるのが、深夜労働手当が付くことでしょう。手当ての額は25%と定められており、時間外労働と深夜労働が重複した場合には50%の手当てが付きます。夜勤手当については、就業規則に詳しく載っているので、きちんと確認しておきましょう。
その他のメリット
手当て以外に、夜勤には下記のようなメリットもあります。
・昼間の時間を自由に使えるため、銀行や役所、病院などの用事が済ませやすくなる
・子どもの行事に参加しやすくなる
・車通勤なら、通勤時に道路が混まないため、通勤時間の短縮になる
昼間の勤務ですと、役所に行くためにもわざわざ仕事を休んだり遅刻したりしなければならず、煩わしいもの。その点、夜勤は、昼間の時間を有効に使って用事を済ませることができる利点があります。
夜勤でも健康を保つ体調管理法
通常と行動時間が逆転する夜勤では、体調管理をしっかりと行うことも大切です。睡眠、食生活などに注意し、体調を崩さないよう気を付けましょう。
・睡眠
夜勤の場合には、日中にしっかりと睡眠をとっておきましょう。病院などの夜勤では、コールがあった際にすぐ起きられるような態勢を整えておかなければならないため、短時間の仮眠がとれるようなトレーニングをする必要もあります。
・食生活
ただでさえ体力を消耗しやすい夜勤ですから、食事の栄養バランスにも気を配りましょう。寝る前に食事の量を摂り過ぎると、胃腸に負担を掛けて睡眠の質を下げてしまう可能性があります。食事後は3時間程度空けてから睡眠をとるか、量を少なめにするよう心がけましょう。反対に、仕事に入る前の夕飯では、活動がしっかりとできるように栄養を摂っておく必要があります。
・免疫力をつける
鉄分は免疫力を高める作用があるので、健康維持のためにしっかりと摂っておきましょう。目覚めがスッキリとしない方にもおすすめです。食事で栄養を十分に摂るのが難しい場合は、サプリメントで補給するのも手です。
このように夜勤は体調管理が難しく、体力面で大変なこともありますが、高額の給与を得られる、昼間の時間を有効に使えるなどさまざまなメリットもあります。これらを踏まえ、転職の際には、夜勤の仕事を選択肢に入れてみるのもいいかもしれません。