まずは直属の上司に報告
職場での妊娠報告は、まず直属の上司に伝えるようにしましょう。上司は直接報告を受け取りたいからです。たとえば、仲のよい同僚に話してしまい伝聞の形で上司へ伝わってしまうと、気持ちがよいものではありません。
上司に妊娠報告するときは、出産予定日や体調、出産前の働き方、出産後は復職したいのか退職するのかなどをあらかじめ準備しておきましょう。伝えるには勇気がいることもありますが、きちんと準備してから報告すると、上司もスムーズに対応できます。
また、妊娠報告の言い方も大切です。言い方としては、「会社に迷惑を掛けて申し訳ない」という旨を伝えるようにしてください。
妊娠はおめでたいことであり、会社が産前産後の休暇を与えるのは義務ですが、産休や育休で休職すると職場の人数が不足する時期が発生します。そのうえ体調不良で満足に働けない時期もあるため、くれぐれも「当然のことだ」という態度で伝えないようにしましょう。
ることを確認してからのほうがよいと思います。
他の上司や同僚への伝え方
直属の上司に妊娠報告をした後は、同僚や他部署の上司にも報告します。いつ報告すべきか、上司の指示を仰いでから伝えるようにしましょう。伝えるときは一人ずつ、できるだけ時間を空けないほうが相手の心証もよいです。
できれば口頭で伝えたいものですが、思うように時間の都合がつかない場合もあります。そんなときは個別にメールを送るようにしましょう。あまり関わりがない人の場合は、BCCで一斉送信するのもよいです。以下、社内向けの妊娠報告メールの例文です。
タイトル:
【経理部山田】妊娠のご報告
本文:
お疲れ様です。経理部の山田です。 BCCにて失礼します。
私事で恐縮ですが、先日、妊娠していることがわかりました。 現在は妊娠5ヶ月です。 つきましては現在の業務の引き継ぎを 鈴木さんにお願いしております。
なお、6月30日までは通常どおり勤務する予定です。 7月1日より産休を取得させていただきますが、 皆さまにはご迷惑お掛けし申し訳ありません。
直接ご挨拶すべきところですが、 メールでのご連絡となりますことをご容赦ください。
取引先へは?
取引先に報告する時期はいつがベストか、タイミングに悩む人もいるようです。社内への報告と違い急いで伝える必要はありません。
業務に支障をきたさないようであれば、直前まで伝えないケースもあります。これは、先方が過度に気を遣ってしまうのを防ぐためです。
体調不良で欠勤することが増えたり業務上問題が発生したりする場合は、取引先に報告するのがよいでしょう。プロジェクトの途中で離脱し引き継ぎが必要になるときは、早めに伝えておくと、後でトラブルになることが少なくて済みます。
会社の方針上、重要な取引先に対する妊娠報告は、上司と相談し慎重に検討すべきです。妊娠報告と引き継ぎの挨拶のためにアポイントを取り付け、後任の担当者とともに直接出向くようにしましょう。
産休申請のタイミング
産休申請の最適な時期はいつでしょうか。妊娠5ヶ月頃から相談し、出産予定日1ヶ月前までには申請するとよいです。ただし、妊娠中の体調には個人差があるので、ベストなタイミングは多少変わります。少しゆとりをもって申請するのがよいでしょう。
過去に産休申請の事例がない会社の場合、会社側が手続きに戸惑うことも考えられます。前例がないことで申請の受理が遅れてしまうケースもあるので、出産予定日1ヶ月前よりも、もう少し早く伝えるようにしましょう。
まとめ 妊娠報告と産休申請のタイミングは、職場や取引先の心情を考えると、いつ伝えるべきか難しいものです。
しかし、自分と生まれてくる子供のことを考えると、あまり長い間隠しておくべきではありません。体調を見ながら、今回ご紹介した時期よりも、気持ち早いタイミングで伝えることも検討してください。