何かきっかけがあれば、年収は上がるはず……。
そう考えているビジネスパーソンは多いと思います。ではどんなことがきっかけで、年収は上がると思いますか?
若手ビジネスパーソンに聞いたところ、ふたつの理由が突出していました。
キャリアデザインセンターは25~34歳の若手ビジネスパーソンを対象に『年収を上げるために、最も重要だと思う要素』を尋ねた意識調査を行いました(キャリアデザインレポート2012 増収要因意識調査)。
グラフ:収入を上げるために、最も重要だと思う要素は次のうちどれですか
最も多かったのは『出世・昇進をする』で25.3%。4人にひとりは会社内で出世・昇進を果たすことが、年収を上げるために重要だと感じていました。
一方で2位には『より良い条件の会社に転職する』で21.9%。年収を上げるためには今の会社ではなく、良い条件の会社に転職することだと考えるビジネスパーソンが5人にひとりはいるという計算です。
3位以下は『専門的なスキル・技能を磨く』で14.2%、『会社の業績向上』で11.9%、『会社に長く勤め続ける』で5.8%でした。
「今の会社でがんばろう!」と思っている人も、『会社に長く勤め続ける』よりも『出世・昇進をする』ことが、年収を上げるために重要だと考えているようです。
若手ビジネスパーソンにとって、昇進・出世はまだまだ先かもしれません。しかし昇進・出世のためには、今の仕事を通じてキャリアを積んでいくことが大事になってきます。
自分の『強み』を見つけて、強化する
例えば営業の仕事といっても、様々なスキルがあります。飛び込み営業で契約を取ることが得意な人。すでに関係を築いている取引先との付き合いの中で、取引先に足りない部分を見つけて売り込むことが得意な人。これらのスキルは仕事を数多くこなしていくことで、発見できるかもしれません。何かひとつ、他の人より強い部分を発見し、そこをより強化していく。そうすれば自ずと社内での成績も上がり、昇進・出世が近づいていくのではないでしょうか?
そして『強みを強化する』ということは、転職の際にも有利になります。
将来の年収アップのために、1日1日を大事に!
転職の際に有利となるのは自分の『強みのアピール』と、『前職での実績』です。
「自分にはこういう強みがあり、この強みを活かして実績を残しました」
具体的にアピールするポイントがあれば、有利な転職活動ができます。そしてより条件が良い会社への転職も、実現することができるかもしれません。
若手ビジネスパーソンとはいえ、1日1日を大事に過ごしましょう。年収を上げるために昇進・出世を考えている人も、転職を考えている人も、常に自分の強みは何なのかを考えながら仕事に臨んでみましょう。それは将来『年収を上げる』ために、必ず役に立つはずです。