お金の使い道、毎月悩んでいませんか? 給料が上がりづらいここ数年、お小遣いも増えずに苦労している方も多いのではないでしょうか。
毎日使い道に苦労しながら、なんとかやりくりしているのは、現在のビジネスパーソン共通の悩み。今、ビジネスパーソンのお小遣いは、歴史的に見ても非常に低くなっていました。
ビジネスパーソンのお小遣いを毎年調査しているのが、新生銀行。1979年から始まったこの調査、非常に歴史のある調査です。今年も『2013年 サラリーマンのお小遣い調査』が発表されましたが、調査開始以来2番目に低い金額となっていました。
その金額は3万8457円。昨年より1299円減って、1982年に記録した最低金額3万4100円に近づいてしまいました。
これを年齢別に見ると、若手ビジネスパーソンには苦しい現実が見えてきます。年齢別で一番高いのは50代で4万1331円。昨年に比べ56円微増しています。しかし20代は前年比2743円減の3万8480円、30代は2976円減の3万7093円となっていました(【1】サラリーマンのお小遣い額 月の平均お小遣い)。
毎月3千円近い金額が減ってしまうのは非常に厳しいです。そこで苦労しているのは昼食代。毎日欠かせないものですが、少ない金額でなんとか遣り繰りしている現実が見えてきます。
ワンコインランチと弁当持参で、なんとか毎日を遣り繰り!
2013年の昼食代の平均は518円。昨年よりは8円上がっていますが、ここでも若手ビジネスパーソンは少ない金額を使っていました。
20代では478円。平均よりも40円低い金額です。30代は517円と平均に近くなりますが、40代では500円ちょうど。50代は579円と高くなっていて、平均を押し上げています。
40代以下では、やはりランチは「ワンコイン」が主流のようです(【2】サラリーマンの昼食事情)。
また少しでもランチ代を減らそうと、弁当を持参する人も増えています。昼食の内訳でもっとも多いのは『持参弁当』で30.7%。昨年より2.7%増加しており、弁当を持っていくことでランチ代を浮かそうとしていることが分かります。
2位は『購入した弁当』で24.9%、3位に『外食』で19.2%となっています。外食するよりも、お弁当屋さんで購入した方がランチは安く上がることが一般的。毎日、ほんの少しの努力で、お小遣いを節約しているのですね。
株価が上がると1~2年後にお小遣いに反映される?
今や「ワンコインランチ」は主流ですが、最近ファストフード店の一部では価格が上がっている傾向があります。またこの動きに乗じて、追随するお店も見られるようになってきました。これも景気が上向き傾向であるという判断があったからですが、ビジネスパーソンのお小遣いが増えていない以上、負担が大きくなるばかりです。
『お小遣い調査』の過去のデータを見るとバブル経済崩壊後、日経平均株価が上がると1~2年後にビジネスパーソンのお小遣いが増えるというデータがあります。確かに去年に比べると、日経平均株価は上がっています。しかし1~2年後といわず、すぐにお小遣いが上がって欲しいという思いは、ビジネスパーソン共通の願いです。