SEとプログラマー、似たような仕事ですが、年収に違いはあるのでしょうか?
SEもプログラマーも、システム構築に欠かせない職業ですが、このふたつの職業の年収は果たしてどのくらいなのでしょうか?まずはSEとプログラマーの仕事内容を確認しましょう。
SE(システムエンジニア)は、システム全体の設計図を作ることが主な仕事です。まずは依頼主からどういうものが欲しいのか、ヒアリングを行います。相手が求めるものは何か、しっかり理解した上で設計図を書くことが、主な仕事になります。
SEが書いた設計図に基づいて、効率的なプログラムを作成するのが、プログラマーの仕事。求めるシステムにはどんな言語でプログラムを書いたらいいのかなど、専門的な分野からシステムを作り上げていきます。どちらかというとプログラマーの方が大変そうに思えますが、年収はどのように違うのでしょうか?
プログラマーとSE、年収には大きな開きが!
教育とテクノロジーのオンライン専門雑誌『TECH ACADEMYマガジン』が、総務省の発表している『平成24年賃金構造基本統計調査』を元にプログラマーの年収を調査したところ、平均年収は419.3万円。平均年齢は31.9歳、平均労働時間は月161時間という結果でした。システム構築の根幹を担うプログラマーですが、平均年収は思ったほど高くはありませんね。
しかしSEになると年収額は変わります。SEの平均年収は537.6万円。プログラマーよりも約120万円も平均年収は上でした。それだけではなく平均労働時間は月平均157時間で、若干プログラマーよりも少なくなっていました。なぜこのような違いがあるのでしょうか? ヒントは平均年齢にありそうです。SEの平均年齢は36.4歳と、プログラマーの平均年齢よりも5歳ほど年が離れています。
もちろんSEの中にはプログラムを書けない人もいますが、プログラムを書けるSEの方がより詳細な設計図を書くことができます。まずはプログラマーとして実績を積んで、年齢が上がるとSEに昇格するという流れが、平均年齢から見えてきます。
年収を上げるなら、プログラマーからSEにステップアップ!
独学でプログラムを学んでいて、プログラマーになりたいという思いを抱いている人も多いでしょう。しかしプログラマーの平均年収は400万円ほどです。プログラマーを目指している人でより年収を上げたいのなら、プログラマーを足がかりにして、SEを目指すとよいでしょう。プログラムを学びながらも、将来どんなSEになりたいのかという将来図を描いておくのも、いいかもしれませんね。