投資をすると、税金はどのくらいかかるかご存知ですか? 『アベノミクス』効果で株価が大きく上がったというニュースを聞くと、株式投資などをしたいと思うビジネスパーソンも多いのではないでしょうか?
投資を始めるなら、まずは税金の仕組みを理解しておくことが重要です。今回は『アベノミクス』の恩恵に預かれそうな、株式の税金について解説しましょう。
株式に投資してお金を増やすということは、単純に言うと「株を買って、買った時より高い値段で売る」ことです。そして株の売買を始めるなら、まずは証券会社などを通して買うことになります。証券会社には手数料などを払わなくてはなりません。
例えば総額80万円で買った株を、総額90万円で売却できたとしましょう。手数料は1000円だったとすると、株式売買で得た金額は以下のようになります。
総収入額90万円?取得費80万円?手数料1000円=譲渡所得等の金額9万9000円
今回の取引では9万9000円の『利益』を得ることに成功したわけです。
そして税金ですが、『利益』に対して20%を納めなくてはなりません。上記の取引では、9万9000円の20%である1万9800円を納めることになります(参照:国税庁 No.1463 株式等を譲渡したときの課税)。
ビジネスパーソンが株式取引で利益を出したら注意すること
株式取引で利益が出たら、税金を納めることになりますが、ビジネスパーソンの場合は注意が必要です。
証券会社などには『特定口座』と呼ばれるものがあり、特定口座は『源泉徴収口座』と『簡易申告口座』があります。『源泉徴収口座』なら自動的に税金の計算がなされ、口座から自動的に徴収されます。
『簡易申告口座』を選択した場合は、特定口座の年間取引報告書が発行され、報告書を持って確定申告に行くことになります。
注意したい点は、ビジネスパーソンは『給与所得者』だということ。給与所得者は給与以外の収入が20万円以下の場合、確定申告をする必要はありません。
仮に1年間で上記の取引しか行っていない場合、収入は20万円以下。確定申告をして税金を納める必要がないんです。しかし源泉徴収口座を選択してしまうと、本来納めるべきではない税金を収めてしまうことになります。
まずは『特定口座』の『簡易申告口座』を開設!
ビジネスパーソンで株取引を始めたい場合、まずは『特定口座』の『簡易申告口座』を選択した方が無難です。もしも20万円以上の利益がコンスタントにで始めたなら、その段階で『源泉徴収口座』にすればいいでしょう。
株式は生き物と言われています。いつ良い波が来てもすぐに乗れるよう、今からどの口座で運用しようか、考えてみてください。