喫茶店で勉強をするとはかどるという方も多いのではないでしょうか? 好きな飲み物を飲みながら、ゆったりと勉強することで、勉強の効率も上がります。
しかし今、大手の喫茶店で勉強を断るという動きも出てきています。
喫茶店で勉強するということは、時代遅れなのでしょうか?
今年の初めに大手コーヒーショップが長時間の自習やPCの利用を控えるように呼びかけていることがニュースとなりました(京都新聞2月21日付『長時間の自習やPC利用お断り 京の大手コーヒー店で増加』)。
記事によると長時間利用の自粛を呼びかけるよう店頭に張り紙をしたり、張り紙をしていないものの、長時間の利用者に声を掛けたりする店が、京都で増加しているといいます。京都といえば学生が多い町。喫茶店で学生が大挙して勉強していると、他のお客さんが利用しづらいという声から生まれた対策だそうです。
勉強自粛の時間は『混雑時』をはじめ『午後2~8時』と具体的に示しているお店もあるということ。また長時間の定義を聞くと『2~3時間』という声が多かったといいます。
確かに喫茶店側からするとお客さんの回転率を上げなくてはいけません。長時間滞在されると回転率が下がり、売上に響いてしまうからです。
そんな中、ある喫茶店のオーナーが発信した記事がネット上で話題となりました。
小さな喫茶店のオーナーが発した一言がネットで話題に
その喫茶店とは岡山市にある『cafe moyau』。大手ではない喫茶店です。この喫茶店のHPにある『もうや日記』の中で『長居をされる方へ』という記事が公開されました。
この記事には、やはり長居をするお客さんがいることが記されています。またそういったお客さんは「長々とすいませんでした」と言うことが多いそうです。
しかし長居するお客にこの喫茶店のオーナーが思っていることは「本当にありがとうございました。」という気持ちだそうです。
このオーナーは喫茶店を「心地よく過ごせる場所を提供する商売」だと考えているといいます。長く居てもらえることこそ、嬉しいことだというのです。
今大手コーヒーショップなどで行われている『長居の禁止』とは正反対の考えです。もしも今、喫茶店で勉強するなら、こんな考えを持つ小さな喫茶店を見つけられたらよいかもしれません。
家の近くの古い喫茶店で、勉強してみませんか?
あなたの家の近くにも、大手ではない喫茶店はありませんか? もしもあるなら、一度お店に行って、居心地を確かめてみてください。そしてもしも気に入ったなら「今度長居していいでしょうか?」と聞いてみましょう。大手コーヒーショップではなかなか言いづらいですが、小さなお店ならコミュニケーションも取りやすいでしょう。実際に馴染みになるとお店の人から声をかけてくれて、勉強の合間の息抜きにもなります。
昔ながらの喫茶店。そんなお店が、もしかしたら仕事や勉強をするのに最適かもしれませんよ。