病院で仕事をするというと医者、看護師さんを思い浮かべるのではないでしょうか?
実は病院で働く人は、医者、看護師以外にも数多く存在しています。そして病院の仕事のほとんどには、資格が必要です。それでは、病院の仕事にはどんな資格が必要なのでしょうか?
病院で検査をする時に欠かせないのがレントゲン。レントゲンを撮影できる人は限られていて、医師・歯科医師、そして『診療放射線技師免許』を持っている診療放射線技師だけです。診療放射線技師になるには国家資格に合格することが必要。受験資格は指定された学校や診療放射線技師養成所で3年以上、診療放射線技師としての勉強を終えた者であること。レントゲンは放射線など人体に害を与える可能性があるものを使用するため、きちんとした勉強、研修が必要になっています。
平成25年2月に行われた試験での合格率は66.6%(第65回診療放射線技師国家試験の合格発表について)。3年間の勉強を必要としながらも、あまり高いとはいえない合格率です。
診療放射線技師のように医師の指示により業務を行う人々を『コ・メディカルスタッフ』と呼んでいます。病気を治す医師と同様、コ・メディカルスタッフは病院に欠かせない仕事です。
また最近需要が高まりつつある『ソーシャルワーカー』。ケースワーカーの病院版と言ったところでしょうか。患者さんや家族の相談役として、あらゆる相談に乗る仕事です。相談を通じて患者さんの治療効果を高めたり、家族の不安を和らげたりする大事な役割を担っています。
最近ではソーシャルワーカーになるには『社会福祉士』の資格が必要という病院が多くなっています。社会福祉士も大学や短大で指定科目を修めた人、社会福祉士養成施設で勉強した人に受験資格があります。
このように病院で働く資格を取得するには医療の勉強をしてきたことが必須条件である場合がほとんどです。しかし病院で働くための資格の中にも、一部、比較的受験資格が緩やかなものもあります。
大学や専門学校での勉強が必要ない、医療系事務資格!
それは『ドクターズクラーク』。このドクターズクラークは医師しか作成できない診断書のような書類の作成補助が主な業務です。医師はドクターズクラークが作成した書類に間違いがないかチェック、サインをし患者さんに手渡しします。
ドクターズクラークは一般財団法人日本医療教育財団が認定する資格で、医師事務作業補助として6ヶ月の実務経験があれば受験OK。また資格学校のテキストなど、認定委員会が認めるガイドラインに添った訓練をした人も受験可能。他の医療系と違い、比較的短期間で受験資格を取得することができ、もし事務仕事が得意であれば狙いやすい資格です。
病院で働いてみたいという方で「事務が得意!」という方は、狙ってみてはいかがでしょうか?