税務の勉強と聞くと、なにやら小難しいというイメージを持っている方も多いでしょう。税務のスペシャリストである税理士になるには、非常に難しい試験があることも、その要因の一つです。しかし税務を勉強するのに、非常にいい教材が無料で公開されているのはご存知でしょうか?
税理士になるためには、税法を確実に理解しないといけませんが、税法は非常に複雑です。そこで「税金のことについて詳しくなりたい!」というような方にオススメの教材があります。それが「税務大学校講本」。通称『税大講本』です。
国税庁や税務署に務める税務職員は税務大学校の研修でも使用されていて、初めて税法に触れる人たちに向けて作られているので、基礎知識を学ぶためにはもってこいといえるでしょう。しかも、この『税大講本』ですが、国税庁のホームページ上において、無料で公開されています。
『税大講本』を読んで、おおまかな税金の姿を知ろう!
『税大講本』は大きく7つのセクションに分かれています。
最初に読む『税法入門』の章では「税金にはどのような意義があるのか」といったことから「過去から現在にいたるまでの国民負担率」「他国との比較」までを知ることができます。
また最近、大きな話題となっている『消費税法』では「消費税などの間接税の特長」「種類の解説」から始まり「なぜ消費税が必要になったのか」を説明しています。
さらには「どのような用途に使われるのか」という部分もあり、消費税率がアップした理由も見えてきます。特に『仕入れ』に関する仕事をしている方は「消費税の仕入税額控除」などの項目に、目を通しておいて損はなさそうです。
税金について知りたい人、税理士の勉強を始めたい人にオススメ
納税は国民の義務といわれています。しかし普通の会社員の場合は、所得税や住民税は給料から天引きされているので、どういう仕組みで、どこからどこまでが税金なのかを理解している人は少ないのではないでしょうか?
公開されている『税大講本』は、「自分の納めている税金は何に使われているのか?」「そもそもどうして納めているのか?」といった税金に疑問を持っている人にとっては役に立つものでしょう。
税理士の勉強の第一歩としても、税大講本を読んでおくことをオススメします。税法の大きな流れをつかんでおけば、細かいことまで覚える税理士の勉強に役立つことでしょう。