資格があると仕事に困らないとよく耳にする人も多いでしょう。
確かに資格が必要な仕事につきたいと思った時、資格を持っていれば有利に働くことが考えられます。しかしそれは少し前の話。今は資格があれば仕事に困らないというのは、難しいものになってきました。
そもそも資格が注目されてきたのは1990年代のバブル経済崩壊時。就職氷河期に学生が「他の学生とは違う」と差別化するため、資格取得が盛んなったからです。しかし今では「資格を持っています」という人材を人事担当者は数多く見ているので、それだけでは評価されなくなってきているといいます(プレジデントオンライン『仕事に困らない鉄の資格80』より)。
それでも資格がまったく評価されなくなったかというと、そうではありません。資格を取って有利に転職を進めたければ、アピールするポイントを変えればいいのです。
資格はスキルと「勉強する意欲」を知らせる証
今と同じ職種で転職を考えたとします。例えば経理だった場合を想定してみましょう。
入社時には簿記の資格は持っていなかったものの、入社後に自分のキャリアの証として簿記3級、2級を取得しました。取得した簿記2級の資格を武器に転職をしようとすると、当然簿記2級というのはあなたのキャリアの証になります。そしてもうひとつ、あなたに「勉強する意欲がある」という証にもなります。
転職時に資格所持を武器とするなら、自分のスキルの証として、勉強する意欲を合わせてアピールすることが、現在では必要です。
どんな資格でも、取れば「年収が上がる!」は間違い
また「年収を上げたい」という理由で資格を取得したいという場合は、本当にその資格が仕事に直結するのかをリサーチする必要があります。
資格の取得には、お金も時間も掛かります。お金と時間を自分に『投資』するわけです。『投資』する以上、『リターン』があるのかどうかも見極めなければいけません。
当サイトのコンテンツ『年収の裏側的稼げる資格ベスト10』では、投資とリターンの関係からオススメの資格を紹介しています。ぜひ目を通してみてください。
『投資』と『リターン』の見直しを!
もしも今、何かしらの資格を取ろうとしている方がいたら、『投資』と『リターン』の関係を見直してみてください。本当にその資格を取れば、リターンが望めるでしょうか?
自分への投資額、勉強時間を考えて、取得する資格を選択することをオススメします。