公認会計士になるには、勉強して資格試験に合格しなくてはいけません。かつては「公認会計士は儲からない」と言われたこともありましたが、それは過去の話。今では勉強して公認会計士試験に合格すれば、転職もスムーズに進みます。公認会計士を取り巻く現状は、どのように変化しているのでしょうか?
公認会計士は、医師、弁護士と並び『三大国家資格』とも言われる、超難関の資格です。以前は三大国家資格を取得していれば一生食べるのに困らないと言われるほど、ステータスのある資格でした。
しかし試験制度が変更された2006年以降、合格者が大幅にふえました。2005年以前で最高の合格者数だったのは、2004年の1378人。しかし試験制度変更後の2006年は、なんと3108人にまで増加(資格公認会計士seek 公認会計士試験合格率、合格者数推移)。金融庁の方針として公認会計士を増やす方向でしたが、2008年のリーマンショックにより、難関の公認会計士試験に合格しても、合格者が就職できないケースが増えました。
「公認会計士は儲からない」と言われはじめたのは、リーマンショック以降。合格者は増えるものの、就職先となる監査法人も採用を控えていたという状況だったんです。
合格者数が絞られた結果、環境が良くなっている!
しかし今、状況は変わりつつあります。金融庁は2011年、公認会計士試験の合格者を絞り込む方針を示しました(IFRSフォーラム 2012年1月5日)。その結果2012年の合格者数は1347人、2013年の合格者数は1178人にまで減っていますが、その分合格者の就職環境は整ってきたようです(日本経済新聞 2012年11月12日付)。
一時期に比べると価値が再び上がり始めた公認会計士。勉強を始めるのなら、今がチャンスと言えます。
年単位の勉強計画を立てて、公認会計士に!
ただし、公認会計士の勉強は、相当な時間がかかります。年数単位での勉強スケジュールを考える必要があります。
日本企業のグローバル化が進んでいる今、一般企業が公認会計士を必要とする場面も多くなっています。かなりハードルが高くなりますが、公認会計士を目指すための勉強を始めるなら今かもしれません。