TVプロデューサー・おちまさと氏は、実際に対面する前に与える「第ゼロ印象」の重要性を説いている。転職活動においては、応募書類が「第ゼロ印象」に当たる。では、会う以前の印象を良くする方法はあるのだろうか。
「やはり見るのは人間なので、レイアウトを含め、きれいに丁寧に書くことが重要です。内容的には、意欲を随所に見せることがポイントになります。自己PRや得意分野をしっかり書くと同時に、業務改善とまでは言えなくても、仕事の中で行った小さな工夫や提案などがあれば自分の実績としてきちんと書きましょう」
注意したいのは、誤字脱字。プリントアウト時に文字がはみ出してしまうミスも、企業規模や職種によってはNGになる。データで送る場合でも、必ずプリントアウトしてチェックしよう。
「人事担当者は、書類のフォーマットについて社内で一番うるさい人種。手書きの書類も見慣れているので、字が下手なのは仕方ないとしても、丁寧に書いたかどうかは判断できます。だから細心の注意を払って書いてください」
職務経歴書の自己PR欄で意欲面のアピールを
自己PR欄には、志望動機を経験と結びつけて書くことが、意欲をアピールする方法になる。また、MVPなど受賞歴があれば謙遜せずに書こう。ベンチャー企業なら「会社と一緒に成長していきたい」「会社の中心人物になれるように成長したい」などのコメントで締めくくるのも好印象。
伸ばしたい経験を職務経歴書の冒頭に
職務経歴書には、経験した職種ごとに担当した仕事内容を書く。同じ職種の中で複数の仕事内容にまたがっている場合は、自分が今後、最もやりたい仕事内容を一番最初に書くとベター。また、未経験の職種に応募する場合には、アピールできる特技や資格などがあれば冒頭に書く。
手書きかパソコンか迷ったら手書きが無難
手書きかパソコンで作成するかは、企業のオーダーに応じること。特にオーダーがない場合は、丁寧な手書きの書類が無難だ。歴史の古い会社では、手書きの履歴書に好感を持つ傾向が。一方、新興企業では効率を重視するので、管理のしやすい電子データを好む傾向もある。
経歴の傷のフォローには「その他欄」を活用せよ!
職務経歴書は、職務上のスキルを見るためもの。それに対し、履歴書は学歴などハードデータを見るための書類だ。例えば大学を中退しているなど経歴に傷があっても履歴書には書かざるを得ない。中退の理由など、伝えたい情報があれば「その他欄」に書こう。
応募書類と一緒に作品などは送らないこと
作品集や企画書などは、職務経歴書と同封するのではなく、話を広げるネタとして面接時に持参するのがベター。作品がWeb上にある場合は、職務経歴書にURLを書いておこう。また、雑誌などに掲載された場合には、雑誌のコピーをつけるより、実績や自己PR欄に書いた方がいい。
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