内定承諾の伝え方(例文・サンプルあり)

「内定承諾」の意思を伝える時、これから入社して働く会社ですから、しっかりとビジネスマナーを押さえて失礼のないように伝えましょう。
ここでは、「内定承諾」を電話・メールで伝えるマナーやポイント、例文と、内定承諾書等の必要な書類を送付するときに必須の添え状のサンプルをご紹介します。

内定承諾の連絡マナー、連絡方法

「内定承諾」を企業へ伝える時、電話やメール、書面(郵送)のどのような方法で内定通知を受けたとしても、基本的にこちらからの連絡は「電話」とします。
一般的には内定通知と同時がその後に、労働条件の提示がありますのでその提示から遅くとも1週間以内に連絡します。早ければ早いほど良い、と考えましょう。そのため、電話連絡で担当者が不在だった場合は、先にメールで内定承諾を伝えておいて、あらためて電話連絡をします。

電話で連絡後、雇用契約書や内定承諾書など書面にサインして送付が必要な時は、必ず「添え状(送付状)」を作成して同封することがマナーですから、注意しましょう。

内定承諾の伝え方のポイント

内定通知を受けてすぐに連絡する場合は、まず選考結果に対するお礼を述べて「謹んで内定をお受けいたします。」など、はっきりと内定承諾の意思を伝えます。それから、入社までのスケジュールや手続きを確認していきましょう。

もし、労働条件の提示がまだの場合は、「前向きに入社を考えておりますので、恐れ入りますが、労働条件をメールか書面で頂けますでしょうか。」など伝えます。労働条件を確認したら、速やかに電話で「正式に内定をお受けいたします。」と意思を明確にして、入社までのスケジュールや手続きの確認に入りましょう。

内定承諾をする時の電話・メール・内定承諾書の添え状 (例文・サンプル)

電話での伝え方

電話連絡の場合、就業時間内に伝えましょう。ただし、始業開始直後や終業間際、お昼時間帯は控えます。面接時など事前に、連絡可能時間帯について案内を受けていたことがあれば、その時間帯を優先しましょう。

【例文】

お世話になっております。〇〇 〇〇と申します。
このたび、内定通知を頂きました。つきましては採用担当の□□様はいらっしゃいますでしょうか?

(担当者に繋がったら)
お世話になっております。
先日、内定のご連絡をいただいた〇〇です。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。雇用契約書も確認しました。内定を謹んでお受けいたします。
一日も早く、御社に貢献できるよう努めて参りますのでどうぞよろしくお願いいたします。
この後の入社までの手続きは、どう進めたらよいでしょうか。
(※指示に従いましょう。)
ありがとうございました。今後とも、よろしくお願いいたします。

労働条件の提示を求める場合

【例文】

※取次は省略
お世話になっております。先日、内定のご連絡をいただいた〇〇です。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
前向きに入社を考えておりますので、入社後の働き方を確認したく、
労働条件を頂くことはできますでしょうか。
(※案内に従い、お礼と確認後の連絡を伝える)
ありがとうございます。雇用契約書を確認しましたら
すぐにご連絡させていただきます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

メールの書き方

メールで内定通知を受けても、電話で内定承諾の連絡をすることが基本です。ただし、「就業時間を過ぎている」「電話したが採用担当者が不在だった」などの場合、先にメールで内定承諾の意思を伝えておいてから、再度電話をしましょう。

【例文】

件名 Re:(元の件名)
□□株式会社 
人事部 △△様
お世話になっております。〇〇 〇〇です。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
先ほどお電話させていただきましたが、離席中とのことで
先にメールにてご連絡させていただきました。
貴社からの内定を謹んでお受けさせていただきたいと
思っております。
内定通知書にありました労働条件も確認致しました。
後ほど、再度お電話させて頂きます。
一日も早く貴社に貢献できるよう、努力して参りますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
(署名)

労働条件の提示を求める場合

【例文】

件名 Re:(元の件名)
□□株式会社 
人事部 △△様
お世話になっております。〇〇 〇〇です。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
先ほどお電話させていただきましたが、離席中とのことで
先にメールにてご連絡させていただきました。
前向きに入社を考えており、つきましては
労働条件をメールや書面等でお知らせいただけますでしょうか。
後ほど、再度お電話させて頂きます。
ご多忙のところ、大変恐縮ですが
何卒よろしくお願いいたします。
(署名)

内定承諾書の返送(添え状)

添え状(送付状)は、送付するビジネス書面の中身と点数を明記するもので、ビジネスマナーとして必須です。文面はテンプレート通りで問題ありませんが、時候の挨拶に採用のお礼や入社後の豊富を一言添えておくと好印象です。

添え状_内定承諾

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