車を買うとき、自分の年収って気にしますか?
車にはいろいろな維持費が掛かります。買うときはもちろんですが、買った後にもお金が掛かるもの。ちょっとお金に余裕がないと、維持するのも大変です。
ある調査から、年収によって所有する車種の違いが明らかになりました。
自動車を保有している人に世帯年収と保有車種を聞いたところ、『年収200万円未満』のトップは『軽自動車』で46%、『200~400万円』のトップも『軽自動車』で39%。世帯年収が400万円未満の世帯所得の場合、圧倒的に軽自動車に人気が集まっていることが分かりました(Business Media 誠 クルマ選びと年収の関係)。
また世帯年収が『400~600万円』でも軽自動車は26%ですが、2位の『ミニバン』が24%と猛追。世帯年収『600~800万円』ではミニバンが26%、軽自動車が23%と逆転しています。
年収400万円を境に軽自動車とミニバンに壁がありそうですが、そこにはやはり税金などの維持費の違いも関係がありそうです。
税金や車検時、軽自動車と乗用車ではいくらくらい違うの?
軽自動車とは排気量660cc以下の自動車のこと。一般的にはナンバープレートが黄色いものが、軽自動車です。一方のミニバンには排気量などに明確な定義はありませんが、軽自動車よりも排気量が大きい1BOX、2BOXカーなどがあります。小さいミニバンならトヨタ・ウィッシュやマツダ・プレマシー、大きいものならホンダ・オデッセィやトヨタ・エスティマなどの『乗用車』が該当します。
軽自動車と乗用車の大きな違いのひとつは税金です。軽自動車に必要な『軽自動車税』の税金は7200円。2015年4月以降に購入する場合には増税が決まっていますが、それでも1万800円。
一方乗用車の『自動車税』は排気量によって異なります。排気量が1リットル以下の場合は2万9500円、1リットル超1.5リットル以下で3万4500円という具合です。
例えば大きいミニバンとして人気のあるホンダ・オデッセィの場合、排気量は2.4リットル。自動車税は4万5000円! 軽自動車と比べるとかなり高くなりますね。
税金以外に法的に必要な維持費のひとつが『車検』です。こちらも軽自動車と乗用車では大きな違いがあります。車検時に必要な法定費用のひとつに『重量税』がありますが、文字通りクルマの重さにより金額が変わってきます。
軽自動車の重量税は6600円なのに対して、ホンダ・オデッセィの1.8tクラスの重量税は3万2800円。車検は毎年するものではありませんが、維持費はかなり違うのが現状です。
維持することを考えて、購入するクルマを選ぼう!
軽自動車と乗用車には、これだけの維持費の違いがあります。年収にそぐわない排気量、重量のクルマを買うと、維持するのが大変そうです。
調査の結果では年収400万円を越えるとミニバンの所有率が高くなっています。あなたも自分の年収と比べて、購入するクルマを選んでみてもいいかもしれません。