課長になると年収は上がる――。ビジネスパーソンは出世することで年収を上げることができます。今はなんの役職もない若手ビジネスパーソンの中にも「出世して年収を上げよう!」と意気込んでいる方もいることでしょう。
では実際に、課長クラスでの年収はどのくらいになるのでしょうか?
課長の年収を確認するのに一番手っ取り早いのは、課長に年収を聞くこと。しかし課長に直接年収を聞くことなんてできませんよね? そこで当サイトでは課長の年収を徹底調査しました。(緊急調査! ここまで差が付く課長の年収- 知らなきゃ損する!年収の裏側 vol.04)
この調査では、会社の規模や業界によって、課長の年収には大きな差があることが分かりました。
まず大企業の課長の平均年収は826万円。そして中小企業の課長の平均年収は547万円。なんと大企業と中小企業では約280万円の差があることが分かりました。
課長の年収が一番高かったのは『金融・保険・証券業界』で826万円、2位は『化学・素材メーカー』で809万円。反対に一番低かったのは『飲食・レジャー業界』で515万円でした。
現在ビジネスパーソンの平均年収は約320万円台であることを考えると、一番低い『飲食・レジャー業界』でも、出世をすれば年収は大きく上がることが期待できそうですね。
では課長になるのは平均で何歳頃なのでしょうか?
課長への昇進年齢の実態は?
一般財団法人『労務行政研究所』は『役職別昇進年齢の実態と昇進スピード変化の動向』を調査しました。各会社には、昇進に対して制度があります。会社の制度上、最短で何歳で課長になれるのか、標準では何歳くらいで課長になれるのか。その実態が明らかになっています。
2009年に行われた調査では、大卒から最短で課長になれる年齢は33.9歳(図表1)、標準では39.4歳という結果となりました。2005年の調査では、課長への最短昇進年齢は34.2歳でしたので、若干課長職の若返りが見受けられます。
また2005年と比較して『昇進年齢が早くなっている』と答えた企業は28.5%で、『遅くなっている』の14.6%を大きく上回っていました(図表2)。
なぜ今、昇進年齢が若くなっているのでしょうか?
『若手の積極登用』と『成果・能力主義の浸透』で、若手にもチャンスが!
『昇進年齢が早くなっている』と答えた理由を複数回答で尋ねたところ『若返りを図るため、若手を積極登用した』という回答が67.6%にも上りました。(図表3) 課長への昇進年齢が低くなった背景には、会社が若手を積極的に昇進させているという実態があるようです。また『成果主義、能力主義の浸透』との回答も56.8%となっていました。
これは、若手ビジネスパーソンでもしっかりとした成果を出していれば会社に評価され、若手にも昇進のチャンスが増えているということでもあります。
年収アップのために昇給を目指している若手ビジネスパーソンにとっては、以前よりも昇進のチャンスが増えています。日々の仕事の成果を1日でも早く昇進という形で手に入れたいですね。