社長になると、年収っていくらぐらいになるのでしょうか?
会社のトップとして様々な業務に勤しんでいると思われる社長という職業、気になるのは仕事内容ももちろんですが、やはり年収ではないでしょうか。
社長の年収を調べていくと、なかなか面白い実態が明らかになりました。
雇用・賃金などに関する情報誌を発行している産労総合研究所は、上場企業1500社、非上場企業2000社(うち、回答は上場企業67社、非上場企業84社の合計151社)を対象にアンケートを実施し『役員報酬の実態』を調査しました。その結果、社長の平均年収はなんと3181万円! 企業の規模や上場・非上場により社長の年収にばらつきはありますが、平均で3000万円を超えているんですね。
もう少し細かく見ていくと、社長の場合はボーナスがある場合とない場合での平均年収も調べられています。ボーナスがある社長の平均年収は3797万円。逆にボーナスがない社長の平均年収は2763万円となっていました。ボーナスがあるということは、業績がいい会社といえます。業績がいい会社の社長とそうでない会社の社長の間には、約1000万円の差が生まれていると考えられます。
とはいえ、ボーナスがなくても高収入には変わりありません。しかし会社の役員の中には、社長より多くの収入がある役職の人がいました。
社長より副社長の方が、年収が高かった!
社長より多い収入を得ていたのは『副社長』。平均で3482万円、社長より約300万円も多くもらっていることが判明したのです。
またボーナスの有無での年収を見ても、ボーナスがある副社長の年収は3938万円と、社長より約140万円多くなっています。ボーナスがない場合でも年収3140万円で、社長より約370万円も多い収入を得ています。
副社長は社長よりも、実務に近い仕事をこなすことが多いポジション。それ故に社長よりも副社長の方が忙しいというイメージがあります。そのイメージどおり、年収も社長より副社長の方が多くなっているのですね。
収入『だけ』を考えるなら、副社長を目指す?
また、社長の高い報酬の裏には、大きな責任が存在しています。会社で大きなトラブルや不祥事が発生した場合に、まず謝罪するのは社長です。もしも業績が思わしくない場合、やはり責任を取るのは社長。場合によっては職を辞さなくてはいけません。
ビジネスパーソンなら「社長になる!」という夢を持っている人も少なくないでしょう。しかし収入だけ多くもらいたいなら「副社長になる!」という選択肢も悪くないのかもしれませんね。