セクハラ、パワハラを代表とする職場でのいじめや嫌がらせ。本人の意思とは関係なく、他人を不快にさせることがハラスメントになります。セクハラやパワハラは、本人が気を付ければある程度抑えることができますが、夏の時期には気を付けることが難しいハラスメントが発生しています。
それが『スメルハラスメント』です。
『スメルハラスメント』は『ニオイ』に関するハラスメント。体臭や口臭などが、周囲に不快感を与えてしまうことです。特に夏の時期には汗のニオイが、職場全体へ影響を与えてしまいます。
Web R25は『web R25「スメルハラスメント」容疑に注意』という記事を掲載しました。この記事によると20~39歳の女性に『男性社員のニオイを不快に感じることがあるか』と聞いたところ、61%の女性が『ある』と答えています。男性には耳の痛い話ですね……。
ではどうすればニオイを発生させないようにできるのでしょうか?
自分の体臭を確認する方法と、その対策!
まずは自分に体臭があるのかを知る必要があります。普段使っている下着や枕のニオイを嗅いでみましょう。これらに嫌な臭いがついていたら要注意。体臭があるということになります。また気が付きにくいワキガは耳垢で判断できるそうです。耳垢が溶けたキャラメル状態の場合は、ワキガの可能性があるそうです。
体臭やワキガの場合は、デオドラントや軟膏で抑えることが可能とのこと。ぜひ試してみましょう。
そして夏の時期にはどうしてもかいてしまう汗。汗のニオイは、ただタオルで拭くだけでは防げません。濡れたタオルで拭き取るとニオイを抑えることができます。特に外回りが多い方は、薬局などで売っているウエットタオルを常備しておくとよさそうですね。
女性の場合も要注意。香りの強い香水や柔軟剤は控えよう!
スメルハラスメントは男性だけが発するものではありません。女性の場合、特に気をつけたいのは香水です。ほのかに香る程度なら問題ないでしょうが、香りの強い香水を、職場につけていくことは避けましょう。
そして、近年問題になっているのは柔軟剤のニオイ。海外製の柔軟剤がブームとなってから、日本製の柔軟剤の香りも強くなり、最近では洗剤に柔軟剤が入っているものも登場しました。洗濯したものに強い香りが残り、不快感を生んでしまう可能性があります。柔軟剤を選ぶ場合は、ニオイの強さを確認するのがよいでしょう
ひとりひとりがニオイを確認して、スメハラを抑えよう!
スメルハラスメントの場合、不快に思っても、なかなか指摘しづらいという問題もあります。ニオイを発生している人が分かっても、面と向かって「臭い」とは言いづらいものです。スメルハラスメントを発生させないためには、一人ひとりが気を遣うことでしか、対策はできなさそうです。
いいニオイは「匂い」と書きますが、くさいニオイは「臭い」と書きます。職場に持ち込むニオイは「匂い」になるよう、日々気をつけたいですね。