人間関係の悩みは尽きないもの。仕事をしていく上で『苦手な人』がいると、なかなかうまくいきませんよね? しかし、少し思考を変えることで『苦手な人』をなくすことができます。今回は、人間関係に悩みを抱えている方必読の1冊を紹介します。
アメリカの社会学者デイビット・メリル博士が、1960年代に発表した『ソーシャルスタイル理論』というコミュニケーション理論があります。この世に同じ人間はふたりといませんが、行動を観察することで大きく4つの傾向があるという理論です。そして相手の傾向を理解して接すれば『苦手な人』がいなくなるといいます。
ちょっと難しそうな『ソーシャルスタイル理論』をわかり易く紹介している本が『この世から苦手な人がいなくなる』(伊庭正康著・中経出版)です。著者の伊庭氏も人間関係に悩んでいたひとりでした。悩んでいたときに出会った『ソーシャルスタイル理論』を仕事に用いたところ、人間関係の悩みの解消につながったといいます。この本は伊庭氏が4万件を超える営業活動を通して得られた『コミュニケーションのコツ』を一挙に紹介したものです。
人間関係を円滑にするためには、まずソーシャルスタイル理論にある4つの傾向を把握する必要があるといいます。
ソーシャルスタイル理論にある『4つの傾向』ってどんなもの?
ソーシャルスタイル理論では、人間を大きく分ける4つの傾向を次のように分けています。
・ドライバータイプ……感情をおさえて、意見を言うタイプ
・エクスプレッシブタイプ……感情を出して、意見を言うタイプ
・アナリティカルタイプ……感情をおさえて、意見を聞くタイプ
・エミアブルタイプ……感情を出して、意見を聞くタイプ
そして当然、あなた自身もこの4つのタイプのどこかに分類されます。あなたにとって苦手なタイプというのは、あなたとタイプが違う人。苦手な人と接する時には、まず相手の傾向を把握して、相手のタイプにあった接し方をすることで、人間関係が円滑になっていきます。この本の中ではそれぞれのタイプにどのように接したらよいのか、具体的に記されています。
『困った事例』は職場の苦手な人をイメージしながら読んでみよう!
「困った事例」では、どうしたら苦手なタイプとうまく接することができるのか、わかり易く解説されています。困った事例を見ると職場の同僚や上司、取引先の人など、あなたのまわりの人間をイメージして読み進めていくことができるので、すぐに役に立ちます。
もしあなたに『苦手な人』がいるなら、ぜひ一読して人間関係の悩みを解決しましょう!