管理業務主任者とは
管理業務主任者は、マンション管理にかかせない職業のひとつです。マンションには通常、管理組合が設けられますが、その運営すべてを住民だけで行うのはとても大変なことです。そのため多くのマンションでは、管理会社に運営を委託しています。委託契約を結ぶ際の住民に対する重要事項の説明、書類への記名押印、管理業務の処理状況の報告を行うのが、管理業務主任者です。管理会社には、管理業務主任者の設置義務があり、事業所ごとに30の管理組合にたいして1名、専任の管理業務主任者を置かなければなりません。
管理業務主任者になるには
管理業務主任者は、2000年に制定された、通称「マンション管理適正化法」に伴って作られた国家資格です。2001年より試験が始まり、近年受験者数は2万人を超え、合格率は20?22%ほど(2015年10月現在)。年々難易度が上昇傾向にあります。試験は年一回、12月の第1日曜日に行われ、受験資格に性別・年齢・学歴などの制限はありません。試験に合格しても実際に業務に就くには、国土交通大臣の資格登録が必要です。資格の登録には実務経験2年以上が必要ですが、マンション管理業協会が行う登録実務講習を受けることで、経験がなくても同等の能力を満たすものとみなされ、登録が完了したら管理業務主任者証が交付されます。
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資格を生かすには
管理業務主任者の資格を生かすには、マンション管理業界に就職するのが一番です。マンション管理コンサルタント、マンションプランナーといった名前での活躍が期待されます。仕事内容としては「マンション管理の企画・立案」「マンションの管理組合への運営アドバイスや管理計画の立案」「マンションの巡回点検」「マンションの理事会・総会への出席報告」「住民からの要望に対する改善提案」などがあげられます。分譲マンションにとどまらず、オフィスビルや、投資用マンションの管理運営へと仕事の幅が広がることも。不動産関連の資格の中では新しく、待遇として資格手当がつく場合が多いので、持っていて損はない資格です。