フィールドエンジニアの志望動機例文

志望動機は、書類選考や面接の合否に関わる重要なポイントの一つです。例文を参考にして、あなたの魅力が伝わる志望動機を作成しましょう。ここでは、フィールドエンジニアの仕事内容や求められる適性についても解説しています。より魅力的な志望動機を書くには、職種への理解を深めておくことが必要なので、事前に確認しましょう。

フィールドエンジニアの仕事内容とは

フィールドエンジニアは、顧客先で自社製品のハードウェアの導入にあたって、設定や設置作業、修理・メンテナンスを行う職種です。主にIT系の機器や、制御装置、計測システム、医療機器等の電子機器、工場向け産業用機械などを扱います。プリンターなど簡単な機器設置などを担当する場合は、サービスエンジニアと呼ばれますが、サービスエンジニアのうちプログラムを顧客先で組むといった専門性の高い設定をする職種をフィールドエンジニアとすることが一般的です。

フィールドエンジニアは、顧客先に出向いて仕事をするため、他の多くのエンジニア職種と異なり、「会社の顔」としてユーザーと直接コミュニケーションを取ります。扱う製品によっては数カ月、同じ設置場所で業務を行うこともありえます。また、フィールドエンジニアには、製品に関する技術知識などの深い理解を踏まえてその特性や使い方に関して分かりやすく説明するスキルも求められます。そのため、販売職や営業職等での接客経験はフィールドエンジニアの仕事に役立ちます。

フィールドエンジニアに求められる適性

高いコミュニケーションスキル

フィールドエンジニアには、顧客先での導入作業のときにトラブルを未然に防ぐため、顧客から環境や要望の情報収集を行ったり、影響などをきちんと説明して共有したりといった丁寧な説明、コミュニケーションが欠かせません。使い方について、ユーザーが疑問の残らないように分かりやすく説明することも必要です。また、トラブルが起こった場合にも冷静に問題解決にあたりつつ、ユーザーへ正しく状況説明して、復旧までかかる時間や影響などを伝えるといったことも必要です。

論理的思考力、課題解決力に優れる

フィールドエンジニアは、機器に求められている機能・必要な設定を把握して、設置の場所・環境にあわせて取り付け、ソフトウェアの設定やプログラムのコーディング、導入先で接続する他機器との調整など、論理的思考力が求められる仕事を担当します。また、現場の状況にあわせて対応していく、トラブルの問題点を的確に把握し解決させていく課題解決力も必要です。

機器や機械いじりが好き

フィールドエンジニアは、機器や機械を取り扱う専門家であり、新製品やソフトウェアにも対応していきます。また、業界の動向や新しい技術も把握して、顧客対応や開発部門などとの対応に活かすことが求められます。そのため、もともと機器や機械、ソフトウェア等に興味があって、自主的に学び続けることが苦にならない人が向いています。

フィールドエンジニアの志望動機の書き方

ポイント1、今後に活かせるスキルを伝える

フィールドエンジニアの業務では、コミュニケーションスキルや論理的思考力、課題解決力などが必要です。また、ハードウェアやソフトウェアの技術知識や業界知識も求められます。まずは過去の職歴を振り返って業務経験や実績を記載し、保有スキル・知識についてのレベルを正確に採用担当者に伝えましょう。未経験向けに、社内研修制度が整っている企業・求人も見られる職種ですが、未経験者でもコミュニケーションスキルといった転職後に活かせるスキル・知識を、過去の業務経験や資格などで丁寧に伝えましょう。

ポイント2、その企業を選んだ理由を記載する

志望動機に目を通した企業側が「この会社に転職してくる必然性がある」と思える内容かどうかは重要なポイントです。転職理由に納得感があることと、企業を選んだ理由に整合性があることを意識して志望動機を作成しましょう。そのためには、企業の社風、事業内容、顧客層など詳しく調べて、その企業の特徴を正しくつかんでから、自分自身の価値観や保有スキル、目指すキャリアの方向性と照らし合わせることが大切です。その際に、事実や本心に反したことを書くと、選考が進んでいく過程で矛盾が生じ、企業側が不信感を抱く可能性があります。ネガティブな理由は避けるべきですが、嘘のない内容の志望動機を作成しましょう。

ポイント3、将来性を感じさせる内容に仕上げる

中途採用では、現時点で保有しているスキルが重視されやすいですが、「将来性の高さ」も大きな評価ポイントになる可能性があります。現時点で保有している知識や実務スキルなどをアピールしたうえで「どのようにして企業に貢献できるか」、「今後どのように成長していきたいか」といった将来のヴィジョンについても伝えましょう。特に未経験者や他の職種から応募可能な求人募集では、将来性が重視されるため、キャリアパスなどを明確にして「やる気」をアピールすることが大切です。

フィールドエンジニアの志望動機の例文

企業側に向けて自己PRできる志望動機を書くには、以下の例文(サンプル)をテンプレートとして、内容を自分らしく書き変えるのがおすすめです。例文をそのまま使用すると自分の個性や魅力が正確に伝わらない恐れがあるので、適切に内容をアレンジして、より魅力的な志望動機に仕上げましょう。

フィールドエンジニア経験者の志望動機サンプル

私は環境エネルギー関連設備の開発・製造を行う企業で、フィールドエンジニアを5年勤めています。この3年は充放電検査装置を担当し、顧客先の環境や仕様にあわせて設計書を作成、動作や外部ディスプレイへの出力等のプログラムのコーディングも行っています。そのため、C系言語のコーディングが可能で、マイコン制御の知識があります。2次電池の将来性からこの分野のスペシャリストを目指しており、さらに自身のスキルの幅を広げるべく、台湾などの海外拠点勤務のフィールドエンジニアを募集している貴社へ応募致しました。現職でも数週間から数カ月にわたる業務を行っており、顧客先との信頼関係を構築する大切さを理解しております。また、細かな事でも確認することがトラブルを未然に防ぐので、遠慮し過ぎず顧客と打ち合わせを積み重ねることを意識して業務にあたっています。入社後は、貴社の2次電池設備事業を技術面で即戦力として活躍しつつ、派遣先の語学習得に努めて、貴社に貢献してまいります。

「職務経験あり」のアピールポイント・注意点解説

・フィールドエンジニアとして扱った製品、担当した業務が記載され、保有知識やスキルが伝わります。
・企業側が納得できる、前向きな転職理由と企業を選んだ理由が記載されています。
・経験を通して得た、当職種へ求められるスキルへの理解を示したうえで、即戦力をアピールし、意欲も感じられる内容になっています。

フィールドエンジニア未経験者の志望動機サンプル

私はPCメーカー〇〇〇〇のコールセンターで、顧客対応のテクニカルサポートとして〇年、勤務しています。現在はトラブル対応が主で、電話やチャットでのユーザー操作の指示・誘導や遠隔操作を行っています。今では複数のお客様からトラブル時に指名されるなど、信頼を得られる対応ができていると自負しております。PC等の機器が好きですが、さまざまな現場で直接作業する仕事を希望しています。そのため、倉庫でのキッティング作業からお客様オフィスでの設置・設定まで行える貴社のフィールドエンジニアへ応募致しました。PCと周辺機器の知識で即戦力となり、ネットワークインフラ面でのスキルアップには資格取得も目指して努力致します。ゆくゆくはオフィス設計の段階に参加したり、大規模な環境構築でリーダーを務めたりできるように、勉強を怠らずステップアップしたいと考えています。

「職種未経験」のアピールポイント・注意点解説

・フィールドエンジニア未経験でも、対象機器を扱える人材であることとコミュニケーションスキルがあることが示され、即戦力としてアピールできています。
・フィールドエンジニアを希望する理由と、即戦力として自身のスキルが合致する企業や求人を選んだことに矛盾がなく、納得できます。
・ステップアップのため資格取得を目指すことや、将来手がけたい業務内容などが示され、意欲のある人材ということもアピールできています。

まとめ

フィールドエンジニアの志望動機を作成するには、業務経験や保有スキルを具体的に記載したうえで、その職種や企業を選んだ理由を明確にして、自分らしい言葉で分かりやすく表現することが大切です。また、入社意欲や今後の展望なども示しましょう。例文を参考にして、採用担当者の興味・関心を引ける魅力的な志望動機を作成してくださいね。

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