セキュリティエンジニアの職務経歴書サンプルと書き方のポイント

セキュリティエンジニアの職務経歴書作成に重要なのは、担当業務、役割を明確にし、実績とリンクさせて職務能力が正確に伝わるようにすることです。職歴の詳細は「5W1H」（いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのようにして）と数字を盛り込むことを意識しましょう。また、エンジニア職の場合はテクニカルスキルの内容、使用期間やレベルについての情報をできるだけ詳細に記載することが必須です。

セキュリティエンジニアの職務経歴書を書くポイント

担当業務と役割を明記する

セキュリティエンジニアの業務内容は、企画・提案、設計や実装、運用・保守や監視など多岐に渡ります。そのため「何を対象に（Web、インフラなど）どのような業務に携わったか」「どんな脅威に対してどのような対策を行ったか」など具体的に記述することが大切です。プロジェクト単位で分け、担当業務、環境、役割の項目にそれぞれ具体的な情報を盛り込みましょう。環境の項目では、OSや言語、サーバー、NW機器の詳細や診断や分析に使用したツールなど詳細に書くことが重要です。

保有資格・スキルについて記載する

セキュリティエンジニアは、ハッキング等の脅威に対してセキュリティ対策を担う職種です。職種としての技術知識については、テクニカルスキルやスキルシートといった表現で表をレイアウトし、種類や使用期間、レベルについても明確に記載することが求められます。また、「情報セキュリティスペシャリスト」「ネットワーク情報セキュリティマネージャー」「シスコ技術者認定資格（CCNA Security・CCNP Security）」などの保有資格は忘れず記載しましょう。

数字を明確にしてアピールする

システム規模、ツール等の使用年数、実績などを数字で見せることで、自身の技術・技能を具体的に伝えることができます。また、リーダーやプロジェクトマネジャー（PM）などの役割があればマネジメント人数、成果は必ず盛り込みましょう。人材価値を正しく伝えるために、あらゆる項目で数字を明らかにしてアピールすることを意識しましょう。

セキュリティエンジニアに求められる能力

セキュリティを脅かす危険因子は日々変化していくため、常に最新のセキュリティ情報を収集し続けなければなりません。また、コーディングを例にしてもセキュアコーディング（脆弱性のないコーディング）などセキュリティ対策の専門家としての知識・技能が必要です。この分野に関心が高く情報収集を主体的に行い、学び続けることが好きな人に向いています。

企業のセキュリティ対策を担う職種ですから、強い責任感や高いモラルといった道徳的な資質を求められます。基本的な姿勢ですが、トラブル対応時だけではなく、日ごろの言動でもクライアントや社内関係者の信頼を得ることが大切です。

セキュリティエンジニアにも社内外のさまざまな関係者とコミュニケーションを取る機会があります。大きなプロジェクトになればメンバーも増え、コミュニケーションスキルは欠かせません。顧客折衝やマネジメントなどの経験があればアピールになります。また、適切な提案をする、あるいはクライアントに分かりやすく説明するといった場面では論理的思考力も欠かせない能力です。

あなたの持っているスキルを人事に伝える方法

あなたの持っているスキルを職務経歴書に記載することは企業の採用担当者にアピールする上で大事なことですが、職歴の欄に書くのか、自己PR欄に書くのか、箇条書きがいいのか文章にした方がいいのか、書き方に悩まれることもあるでしょう。

実は、転職サイトからWebで応募する場合、職務経歴書とは別の項目でスキル・能力を人事に見てもらうことができます。

マイページで登録できる「経験業務」に関する項目

typeで登録できる経験業務の一例をご紹介します。
もしあなたに当てはまる項目があれば、ぜひスキル登録しておきましょう。

上記は一例であり、他にもフレームワーク・API、データベースなど、さまざまな入力項目をご用意しています。
選択してチェックを入れるだけなので、職務経歴書のために時間が割けない場合にこちらだけ登録しておくのもおすすめです。

セキュリティエンジニアの職務経歴書サンプル

この職務経歴書はセキュリティエンジニア経験者の書き方サンプルです。

職務経歴 概略

職務経歴 詳細

■20XX年X月～20XX年X月
株式会社〇〇ネットワークス　ITソリューション一部一課
【事業内容：システム開発事業／資本金：○億円／売上高：△億円／従業員：×名】

■20XX年X月～現在
株式会社株式会社●●テック　クライアント事業部
【事業内容：システム開発事業／資本金：○億円／売上高：△億円／従業員：×名】

得意分野

■セキュリティ脆弱性分析、ソフトウェア性能分析・テスト
システムセキュリティの脆弱性分析、および導入ソフトウェア決定のための性能分析・テストなどを担当しました。手動での診断業務も対応しております。
■セキュア・コーディング（Java、Python）
分析により明らかになったセキュリティの脆弱性に対し、セキュア・コーディング対策を行い設計から実装まで担当しました。Java、Pythonを中心に扱い、多くのシステムで汎用的に活かせる強みとなりました。
■メンバーへの技術指導と進捗管理などのマネジメント力
現在はリーダーとして、チームマネジメントに携わっています。メンバーに対する技術指導やプロジェクト進捗管理を行っています。技術指導では、一方的な指導ではなくメンバーの意見も十分に聞くなど双方向のコミュニケーションであるよう心がけ、より良い人数関係を構築することもできました。

テクニカルスキル

取得した資格

自己PR

セキュア・コーディングを得意分野としており、設計から実装までを担当しております。また、セキュリティ関連技術の導入診断も経験があります。入社後は、体系的な技術知見を集積するとともにマネジメント面でのスキルも磨き、貴社に貢献してまいります。

以上

職務経歴書のセルフチェック方法

完成度を高めるために、内容を再確認することが重要です。
以下を参考にして、職務経歴書をブラッシュアップしましょう。

職務経歴書のチェック項目

職歴を「5W1H」、数字で明確に伝えられていますか？

• いつ（西暦表記、在籍期間）
• どこで（在籍企業・所属部署・常駐先）
• 誰に対して（顧客、社外担当者、社内関係者）
• 何を（業務内容）
• どのような目的で（業務のゴール・背景・意義）
• どんな立場で（役職・役割、責任の範囲）
• どれくらい（顧客規模、プロジェクト規模、実績）

自己PRになる情報を盛り込めていますか？

• 成果・実績（担当業務、システム規模、社内評価など）
• 得意分野（セキュリティ対策での担当フェーズや内容、マネジメント力など）

　

• 資格（情報セキュリティスペシャリスト、シスコ技術者認定資格など）
• テクニカルスキル（OS、言語、分析ソフトウェア等、PCスキル≪Word、Excel、PowerPointなど≫など、）
• 保有スキル（コミュニケーションスキル、専門知識≪業界知識、業務知識≫など）

情報が正確に伝わる内容に仕上がっていますか？

• ビジネス文書（名詞・体言止め）
• レイアウト（記号・改行・表で見やすく）
• 具体性（5W1H・数値・専門用語）
• PRポイント（得意分野・業務内容）
• 適性（求める人物像にに合致した内容・書き方）
• マネジメント（人数・成果）

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