フレックスタイム制ってどういう意味? メリット・デメリットは?

近年「フレックスタイム制」を採用する企業が増えています。忙しい日には長く働き、業務が落ち着けば早く帰る、という企業・労働者ともにメリットのある勤務体系ですが、具体的にはどういった制度なのでしょうか。どういう業界に多いのか、問題点はあるかなど、まとめました。

フレックスタイム制とは?

「フレックスタイム制」は、変形労働時間制の一種で、自分の業務に合わせて自分で出勤・退社の時刻を決めることができる制度です。

フレックスタイム制の中にも出勤・退社時間について何の制限もない「完全フレックスタイム(フルフレックス)制」や、必ず出勤しなければならない時間が設けられている「コアタイム制」、一定の時間枠内で調整する「フレキシブルタイム制」など、さまざまなバリエーションがあります。大きなプロジェクトの進行中は忙しいけれど、終わってしまうと次のプロジェクトまで閑散期があるITエンジニアやWeb系の職種などは、フレックスタイムに向いています。法定労働時間を超えなければ、1日に長時間働いても残業にはならないので、企業にとっては人件費を抑えられるというメリットがあります。

具体的には、例えば「月~水曜日に1日12時間、木・金曜日に1日2時間」という働き方をした場合、週の合計が40時間以内なので、1日に12時間働いている日があっても残業扱いにはなりません。もちろん、従業員にとっても仕事が忙しくなければ早く帰って良いので、プライベートが充実するというメリットがあります。予定がある日の前後に多めに働いて、予定のある日には早く帰るなどといった自由なスケジュールの組み方もできます。

しかしながら、個人それぞれが自分の裁量で労働時間を設定するため、予定をきちんと共有していないと、情報の伝達が遅れたりするなど、業務に支障が出る可能性もあります。また、労務管理が複雑になるので、残業代未払いの温床になってしまうといった問題もあります。

フレックスで働きたいと考えている方は、事前に企業の就業規則をよく調べ、自分の希望する働き方ができるか、きちんと残業代を払っている実績があるかなど確認しておくことが重要です。

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