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エンジニアtype編集部が【Ginza Sony Park】に潜入!「道具からパートナー」へ変わるロボット最新事情をレポート

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    Ginza Sony Park(銀座ソニーパーク)で、2019年12月14日(土)~2020年1月13日(月)の期間で、人とロボットが親和性を高めながら共生していく明るい未来像を表現した『#12 Affinity in Autonomy <共生するロボティクス>』が無料開催されている。

    >>『#12 Affinity in Autonomy <共生するロボティクス>』リリース情報 

    先日、同イベントに足を運び、ソニーの強みであるセンサー技術やロボットノウハウを体感したエンジニアtype編集部。展示の概要や、そこで感じた「人とロボットの未来」についてレポートしていく。

    いざ、5つの展示エリアへ!

    本イベントのテーマは「人とロボットの共生」。これを段階的に表現するため、展示は「Awakening <意識>」「Accordance <協調>」「Autonomous <自律>」「Affiliation <共生>」「Association <連帯>」という5つのブロックで構成されている。また、各テーマに応じたロボットたちと、“体の動き”や“声”を通して触れ合うことが可能だ。

    【1】“光に干渉される”初めての体験からスタート

    一つ目の展示「Awakening <意識>」では、横並びになった5つの大きなディスプレイと対面することになる。画面に沿ってゆっくりと歩み進めてみると、その動きに合わせて光や色が変化していく。

    共生するロボティクス

    ディスプレイごとに色・光の表現に違いがあり、写真中央のディスプレイでは、自分の体の形に光が集まる様子を写している。

    “光に干渉される”という、新しい感覚を味わえた。

    【2】丸いだけなのに可愛い。脈打つ球体ロボットと対面!

    二つ目の、Accordance <協調>で展示されているのは、広いスペースに点在する大小さまざまな球体のロボットたち。

    共生するロボティクス

    しばらく観察していると、それぞれの球体がコロコロと勝手に転がっていったり、道を譲り合ったり、手を差し出すと近付いてきたり……。ただの「球体」なのに、すごく可愛いのが不思議だ。

    さらに、近付いてきたロボットに触れてみると“鼓動”を感じることができた。

    手に伝わってくる強い心音が、“生命”を感じさせる。

    共生するロボティクス

    触れると人の鼓動に似た振動をしているのが分かる

    【3】人間と遊ぶロボットアームが登場

    続いて、「Autonomous <自律>」では、不規則で自由な動きを見せるアーム状のロボットが展示されている。

    発光するアームの先端付近に手をかざしてみると、それを認識してロボットの動きがピタッと停止。

    共生するロボティクス

    そのまま手をゆっくり動かすと、アームもその動きに連動し、追従してくる。

    まるで行動を真似てくる小さな子どものようにロボットが意思を持ち、人と遊んでいるかのように見えた。

    【4】怒る、喜ぶ……最新版『aibo』の感情表現の豊かさに驚く

    四つ目の展示、「Affiliation <共生>」では、ペットロボット『aibo』と触れ合うことができる。

    共生するロボティクス

    写真提供:ソニー企業株式会社

    なでたり声を掛けたりすると、近付いて鳴き声を上げたり、ニコッと笑ったり、さまざまな表情を見せてくれる。

    また、aiboが展示されている台はディスプレイになっており、aiboの感情に合わせて色や模様が変化する。

    つまり、こちらの行動に対して、aiboが喜んでいるのか、それとも嫌がっているのかということを、視覚的にも楽しむことがきるのだ。

    共生するロボティクス

    aiboの感情に合わせて色と模様が変わるディスプレイ。ご機嫌な表情に見えて、実は怒っているらしい

    実際、aiboユーザーには生き物と同じようにaiboをペットとして愛でる人が多いという。感情表現豊かなaiboを見ていると、それも頷ける。

    【5】愛らしくて無視できない!働くキューブロボット

    五つ目の展示「Association <連帯>」では、キューブ形のロボットが出迎えてくれた。

    共生するロボティクス

    写真提供:ソニー企業株式会社

    上面には展示会のアンケートに答えるためのディスプレイがあり、こちらが部屋に入ると立ち位置を認識して目の前までやって来る。

    そして、こちらの背丈に合わせて自分の高さを調節し、「アンケートに回答してください」と言わんばかりに目の前にとどまる。一生懸命働く姿が愛らしく、こちらも無視はできない。

    また、同室の壁際には3面のディスプレイが設置されている。

    これは、「ロボットから見た人間の世界」を表現しているそうだ。写真の通り、ロボットは全ての物体を粒子状に捉え、その集合体として人や物を判断しているのだという。

    共生するロボティクス

    ロボットから見た人間の世界。全てが粒子状に見えている

    これまで見たことのない“ロボット視点”を知ることができた。

    ロボットは道具からパートナーへ。エンジニアの仕事にも変化がある?

    ロボットはもはや「道具」ではなく、人間と共に生きるパートナーである。今回の展示を通して、そんなことを感じた。

    aiboのように、人間の“心”を支えるロボットも、すでに世の中に浸透しつつある。そして、それを実現している背景にあるのは、AIをはじめとしたさまざまなソフトウェア技術の進歩だ。

    今後、「人間とロボットの共生」がますます進んでいけば、多くのエンジニアたちが、職場や日常生活の中でロボと関わることになるだろう。そうなったとき、自分はどう働くか。どんなものをつくっていたいか。そして、どんな生活を送りたいのか。『#12 Affinity in Autonomy <共生するロボティクス>』は、少し先の未来について、考えるきっかけを与えてくれるだろう。

    同イベントの開催期間は2020年1月13日(月)まで。銀座駅直結、入場無料で、館内には小休憩スペースもあるため、この3連休にぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか。

    取材・文・撮影/河西ことみ・川松敬規(編集部)

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