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システム移行・環境構築で普段使っている開発用語、英語で書くとしたら?要件定義、脆弱性etc

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    IT用語はアメリカ発の言葉がほとんど。でもいざ英語で書こうとすると「何と書いたらいいのか分からない……」という時もあるはず。そこで“コピペでOK”なIT英語表現を紹介!

    IT用語はアメリカ発の言葉なのでもともとは英語。しかし、普段使っているIT用語の中には、「インターネット」、「プログラミング」、「サーバ」などのように、英語をそのままカタカナにした用語もあれば、「要件定義」、「初期設定」、「脆弱性」など日本語で表現された用語もある。

    前者の場合はまだしも、後者の場合は、いざ英語で書こうとすると「何と書いたらいいのか分からない……」という時もあるだろう。

    そこで今回は、シンガポールで働くエンジニアのAさんに、普段よく使っているIT用語(特に開発用語)9つについて、どう英語で表現しているのかを教えてもらった。

    開発プロジェクトでよく使う用語9選

    ■仕様書: specification

    (例文) I work with the specification.
    (訳) 仕様書に従って作業を進める。

    ※「specification document」という表現もあります。

    ■要件定義: requirement definition

    (例文) I made the requirement definition based on the client request.
    (訳) クライアントの要望をもとに要件定義をまとめた。

    ■脆弱性: vulnerability

    (例文) The vulnerability of the program has become the issue.
    (訳) このプログラムの脆弱性が問題になっている。

    ■テスト環境、本番環境、開発環境:
    test environment / production environment / development environment

    (例文) I moved the data to production environment.
    (訳) 本番環境にデータを移行した。

    ■システム構築: system construction

    (例文) It needs 3 man-days cost for the system construction.
    (訳) そのシステムの構築には3人日のコストがかかる。

    ■工数: workload

    (例文) I estimate how much workload we need for the project.
    (訳) そのプロジェクトにかかる工数を見積もる。

    ※システム構築の項目の例文で挙げた「人日」=man(person)-dayの表現も覚えておきましょう(daily rateという表現を使うこともあるようです)。

    ■運用・保守: system operation and maintenance

    (例文) The running cost includes system operation and maintenance fee.
    (訳) ランニングコストにはシステムの運用・保守費も含まれている。

    ■初期設定: initial setting / initialization / default setting

    (例文) I configured the VPS initial setting.
    (訳) VPSの初期設定を行った。

    ※「初期設定する」という意味の「initialize」という動詞もあります。

    ■強制終了する: forcibly terminated

    (例文) The non-responsive application program was forcibly terminated.
    (訳) 応答しないアプリケーションは強制終了された。

    ※「強制終了」という名詞は「forced termination」。終了させるという意味で「close」や「kill」を使うこともあります。

    上記は外国人とのメールなどでやりとりする際に使える用語集としてもぜひ活用していただきたい。

    ちなみに、日本では英語だと思って使われるカタカナ用語が「実は英語の使い方として正しくない」というケースもある。

    Aさんがシンガポールに来た当初、よく間違えていたのが「ノートパソコン」。ノートPCは日本独自の言い方で、英語では「laptop(computer)」だ。パソコンもそもそも「personal computer」の略なので、英語では通じない。

    また、Suicaなどのプリペイドカードに入金することを「チャージ」するという使い方も、英語としては正しくない。「チャージ(charge)」には「料金」、「請求する」、「充電する」という意味があるが、「お金を補充する」という意味では使わない。英語では「top up」というのが一般的だ。

    今回表現した9つの用語を英語で覚えるだけでなく、日ごろ当たり前のように使っているカタカナ用語の英語での正しい使い方を一度見直してみるというのもおすすめしたい。

    取材・文/大井 あゆみ(『シンガポール経済新聞』運営Diversolutions.Ptd.Ltd代表取締役)
    編集協力/岡 徳之(Noriyuki Oka Tokyo)

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