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「便利」だけでは日本のモビリティー革命は進まない。車載メーカー・ミックウェアが“楽しみ”で生み出す新たな移動カルチャー

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    自動運転、MaaS、エアモビリティー。今、人々の「移動」が大きく変わろうとしている。

    陸海空問わず誰もが自由に移動ができる未来は、確かに魅力的だ。しかし、移動の“便利さ”を追求するだけで、生活は豊かになるのだろうか?

    どんなにモビリティーが便利になったとしても、目的がなければ人は外に出掛けません」。そう語るのは、車載事業を担うミックウェアで事業企画を務める高橋信也さん。

    確かに、予定や目的もなしに車を使って遠出をする人はそう多くはないかもしれない。さらに昨今、新型コロナウイルス感染拡大によって「お出掛け」のハードルはこれまでより明らかに上がっている。

    そんな中、大手自動車メーカーが販売する年間60万台以上の車に搭載されるカーナビの開発を手掛けてきた同社は、受託開発で蓄積した位置情報のノウハウを活用し、近年BtoCの事業進出を目指す。「人を外に連れ出す」サービスの100%自社開発に挑戦しているという。

    「今後の日本を支えるために、AIを活用して『お出掛け』のモチベーションを活性化したい」と語るミックウェア。一体どんな手段を考えているのか? 同社が描く「移動の未来」とは? 事業企画を担う小柴輝晃さんと髙橋さんに詳しく聞いた。

    小柴輝晃さん髙橋信也さん

    (写真右)株式会社ミックウェア 取締役
    兼 naviAZカンパニー 事業企画室 室長 小柴輝晃さん

    受託系企業にて組み込みエンジニアとしてカーナビのソフトウエア開発に長年従事。2012年ミックウェアに入社し、19年取締役に就任。現在は取締役 兼 naviAZカンパニーの事業企画室長を務める

    (写真左)naviAZカンパニー 事業企画室 企画G 主幹 髙橋信也さん
    組み込み業界でエンジニア、セールスマーケティングとして事業開発などを14年間経験し、2016年ミックウェアに入社。現在はユーザー目線でのサービス開発を実現するべく、主にMaaSに関与する事業企画を担う

    “便利な移動”の先に必要な、「目的や楽しさ」をつくり出す

    「自動運転が完全に実現すれば、いずれ車の中での過ごし方は飛行機のファーストクラスと同じようになる

    高橋さんによると、移動業界関係者の一部では以前からそんな話が語られているらしい。

    「車の中で食べたいものをスマホや車載システムを介して依頼するだけで、ドローンなどが飛んできてファーストクラス並みの食べ物を届けてくれる。あるいは好きな映画や動画を自由に視聴することができる。これは決して、夢物語ではありません。かつてのSF映画で描かれてきたような世界に向かって、技術は確実に進歩しています」

    高橋さんは「その時代まで生きていられたら本当にうれしいんですが……」と、にこやかに続ける。

    「そうなる前に、まずは自動運転の車がごく普通に道路を走るようになります。完全自動運転の技術自体はすでにほとんど確立されていて、あとは最終的な安全性の確保と、法整備を残すのみ、というところまできています。

    この壁を超えることができれば、次はいずれ空を使ってエアモビリティーで移動することも一般的になるのではないでしょうか。そして、発達した全ての交通手段がシームレスにつながれば、今まで想像もつかなかった便利な移動体験が実現します。これはそう遠くない未来の話だと思います」

    移動関連の技術が向かう先には、SFの世界を彷彿とさせる魅力がある。そんな領域に関わってみたいと思うエンジニアは少なくないはずだ。

    「この先の10~30年で移動の便利さは著しく高まっていくでしょう。しかし、移動が便利になっただけで、人はどこかに出掛けると思いますか?」と髙橋さんは問い掛ける。

    「便利さや快適さを実現する技術を開発するのは、もちろん重要なことです。当社も自動運転関連の技術を扱っていますから。でも、肝心の『目的』や『行きたい場所』がなければ、人はおいそれと出掛けません。どんなに移動が簡単にできるようになったとしても、です。

    だからこそ、これからは『人を外に連れ出す』サービスが必要になる。移動を便利にするのがモビリティーサービスの事業者さんの役割だとすれば、その足りない部分、つまり『移動の目的や、お出掛けの新たな楽しさを作り出す役割』を当社が担うことで、地方を含めた日本全体の活性化に貢献していきたいのです」

    髙橋信也さん

    今まさに新型コロナウイルスの感染拡大によって、外出を自粛している人は多いだろう。それによって旅行・観光業界は経済的に大きな打撃を受けている。

    今は有事の事態だが、将来的に高齢化が進む日本社会を盛り上げていくためには、「人々の“お出掛けのモチベーション”を活性化すること」が重要になると髙橋さんは強調する。

    今まで気付かなかった「自分の居場所」を、AIが教えてくれる

    ミックウェアは次世代の「位置情報サービス」ブランド、『Beatrip』を展開している。中でも特徴的なのは、AIがユーザーの行きたい場所を提案してくれるお出掛けアプリ『Beatmap』だ。

    SNSやWebから情報をリアルタイムに収集・解析し、地域や時節に応じた新鮮なスポット・イベント情報を提案してくれるだけでなく、ユーザーは「夜景がきれい」「家族でのんびり」といった日常的な検索語(やわらか検索)でおすすめのスポットを探し出すことができる。

    行きたい場所が見つかれば、「お出掛け」のモチベーションは高まる。自発的に外に出掛ける人が増えれば、日本はもっと活性化する。ミックウェアが描く「移動の未来」とは、移動革命と位置情報サービスの相乗効果によって、「便利さ」に「楽しさ」がプラスされた世界だ。その世界の実現を目指し、さらに進化したサービスの検討を進めている。

    小柴さんは「自分では検索しようとしないことを、AIが教えてくれることに価値がある」と語る。

    「例えば、ヒゲダン(Official髭男dism)のファンの人が、『ヒゲダン好きの人がやっているお店がある』と知れば、行ってみようと思うかもしれませんよね? 広く知られていないけど自分にとっては価値のある情報って、実は結構あるんです。それをITの側から教えることは、その人の新しい“居場所”を教えることになります」

    小柴さん

    定番の観光地や地元ですら、新たな楽しみ方ができる可能性があると、高橋さんは言う。

    「京都で有名な観光地を回る一般的なプランの中には、歴史的な脈絡が全くないものも多くあります。でももし、歴史的人物の生涯を辿れるようなプランだったら、その旅をもっと楽しめると思いませんか? 観光地だけでなく、地元などのよく知っている地域ですら、 AIによって新たな視点で捉え直すことができるようになるかもしれません」

    これからのエンジニアに欠かせない「デザイン思考」が磨かれる

    こうした新しい価値を生み出すためにも、ミックウェアで働くエンジニアには「デザイン思考」が求められると、高橋さんは語る。

    「弊社では企画と開発が明確に分かれていないため、エンジニアはサービス設計の段階からミーティングに参加します。そのためエンジニアにも、ユーザーを理解した上でサービスを組み立てる『デザイン思考』が欠かせません」

    長くカーナビのシステム開発を手掛けてきたミックウェアには、ユーザーインターフェースに関する知見が蓄積されている。ユーザーがプロダクトを実際に使う場面をイメージしながら開発する力が身に付く環境と言えるだろう。

    「デザイン思考を磨く場としても機能していると思うのが、当社が毎年一回社内で行なっている『投げ銭制のプレゼン大会』です」と小柴さん。

    小柴さん

    やりたいことのある人は全社員の前でプレゼンし、見る側はいい内容だと思ったら“投げ銭”をする。上位者には賞金が渡され、それをプロジェクト資金にできるという。

    「以前、ドローンを用いた安全な交通社会構築を目指す『micDrone』というプロジェクトを発表した社員がこのプレゼン大会で優勝し、獲得した賞金でドローンを買って展示会に出展していましたね。他にもこのプレゼン大会をきっかけにいくつかの案が実現に向けて動き出しました。

    こうした場はエンジニアにとっては企画を考えるきっかけになりますし、何百人という全社員の前で話すので度胸も身に付く。デザイン思考やプレゼン力を磨く上で、非常にいい機会になっていると思いますね」

    高橋さんは、「今の時代、“伝える力”はエンジニアに欠かせないスキルの一つ」だと話す。エンジニアが一人でできることは限られている。やりたいことがあったとしても、それを周囲に伝え、共感してもらわなければ大きなプロジェクトを実行することはできない。

    また、業界内で独自のポジションを築くミックウェアでエンジニアが働く魅力について、小柴さんは次のように話す。

    「当社は国内大手自動車メーカーのほとんどと直接取引があるので、自分の仕事が確実に世に出ていくやりがいがあります。近年は自動車業界だけでなく、公共交通事業者や地方自治体とのつながりも増えました。移動関連業界での知名度は、私が入社した2012年とは比べ物にならないほど高まっています」

    自分の力で、新しいモビリティー社会をつくっていきたい。未来に爪痕を残したいーー。そんな野心を持つエンジニアが、「移動革命」に挑戦できるフィールドがここにある。

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    取材・文/一本麻衣 撮影/赤松洋太 編集/河西ことみ(編集部)

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