#stayhome? 何それ?
・感染の恐れがあるのに、時差通勤もリモートワークも導入してくれなかった(SE/その他)
・緊急事態宣言が出ても、リモートワークの開始が遅く、社員の健康を考えていないと感じた(SE/ハードウエア業界)
・特定派遣(SES)で、常駐するクライアント先がテレワークの対応をしていなかった。当然のように自社は派遣先に合わせるしかありませんでした。(SE/情報処理サービス業界)
世界中の働き方を一変させたコロナショック。緊急事態宣言前から、在宅勤務への切り替えを即座に発表したIT系企業など、各社の対応が話題になりました。
一方で、「リモートワークの設備が整わないまま出社を停止されて困った」「緊急事態宣言が出たのに出勤で保守対応しなくてはいけない」など、自社の対応に不満を抱えていたエンジニアも多いのでは?
そこで今回は、コロナ禍における自社の対応をどう受け止めたのか、ネガティブな気持ちの変化にどう対処したのか、現役エンジニア100名に聞いてみました。
はじめに聞いたのは「新型コロナウイルスが流行し始めてから(2020年2月頃~)今までに、コロナ禍の会社の対応への不満から転職を考えたことはありますか?」という質問。
なんと、約4割のエンジニアが「会社への不満から転職を考えた」と回答。コロナショックによって“会社愛”が失われた人は少なくなかったようです。次に、具体的にどんな場面で「辞めたい」と思ったのか、エピソードを聞いてみました。
#stayhome? 何それ?
・感染の恐れがあるのに、時差通勤もリモートワークも導入してくれなかった(SE/その他)
・緊急事態宣言が出ても、リモートワークの開始が遅く、社員の健康を考えていないと感じた(SE/ハードウエア業界)
・特定派遣(SES)で、常駐するクライアント先がテレワークの対応をしていなかった。当然のように自社は派遣先に合わせるしかありませんでした。(SE/情報処理サービス業界)
収入減、仕事は増
・在宅勤務になって残業申告ができなくなった。在宅だろうと、納期に合わせて作業しないといけないので、家でも遅くまで仕事をしていました……。結局、タダ働きに。(その他/情報処理サービス業界)
・出勤していたときは、上司がちゃんとやるべきことを認識して業務を割り振ってくれていたが、リモートワークになってからはそれがなくなり、仕事量が増えた(プログラマー/ソフトウエア業界)
リモートワークの環境悪すぎ
・社内PCへの接続スピードが遅すぎて、メール一つ開くのにも数十秒かかる。リモート会議中に、たびたび切断されてまともに打ち合わせもできなかった(プロジェクトマネジャー/情報処理サービス)
・会社としてリモートになったことでITツールの導入が進み、エンジニアの仕事が急増した……。そしてエンジニアも在宅勤務なのに、大きなディスプレイがなくて作業がしづらかった(SE/情報処理サービス業界)
言ってることとやってることが違う……
・なぜかリモートワークの日数が限られていた。超えると普通に出社しなければいけない(SE/インターネット・Web業界)
・リモートワークを半ば強制しておきながら、システム不具合など何か起きると出社して対応しなければいけなかった(プロジェクトマネジャー/情報処理サービス)
・在宅ワーク中なのに、エンジニアだけは現地で確認せざるを得ない仕事を大量に振られた(その他/その他)
・自分の家では仕事がやりづらいと言っているのに、自宅勤務を強制。納期は変わらないのに!(社内SE/その他)
え、もしかしてこのまま潰れる……?
・客先が決まるまでの在宅期間中、全く案件提案がなかった(SE/ソフトウェア業界)
・エンジニアが現場にいかないと回らないプロジェクトが全てストップ。その後も仕事を与えられず干された(その他/ハードウェア業界)
当時SNSでもよく挙がっていたように「うちの会社はリモートワークに切り替えてくれない」という人が多いのかと思いきや、その声は意外と少数派。
それよりも、「全社的にリモートに切り替わってバタついていたのに、納期は変えるなと言われた」「気軽に出社を求められた」という不満の声が多く挙がっていたのが印象的でした。
では、今の勤務先を「辞めたい」と思ったエンジニアは、その後どのような行動をとったのでしょうか。「実際に、転職活動はしましたか?」と質問してみると、約3割の人が「はい」と回答していました。
では残り7割の「不満はあったけど転職活動をしなかった」人たちは、どのように「辞めたい」気持ちに折り合いをつけたのでしょうか?
その答えを探るべく「どうやってその不満への折り合いをつけましたか?」と質問。具体的な回答を見てみましょう。
圧倒的に多かった回答!諦めようと自分に言い聞かせた
・「転職活動も、コロナの影響で苦労するぞ」と悟り、現状維持だと自分に言い聞かせている(プロジェクトマネジャー/情報処理サービス)
・転職をしたいと思っても「今は求人が少ない」と考え直しました。コロナ禍が落ち着いたら人員も再度増強されることを期待し、我慢しています(社内SE/情報処理サービス)
・非常事態に上手く対応できないのは自分も同じだと思うことにした(SE/インターネット・Web業界)
むしろチャンス!と前向きに切り替えた
・「スキルアップしてフリーランスになってやる」と自分を納得させました(ネットワークエンジニア/ソフトウェア業界)
・冷静にこれまでの仕事ぶりを顧みて、今後自分がやるべきこと、やりたいことなどをノートに書き込んで整理しました。その結果、転職するのではなく今の会社でやりたいことがあると再認識(プログラマー/インターネット・Web業界)
家族の存在で心を癒した
・在宅勤務だったので、子供たちと朝・昼・晩と食事ができたし、一緒に遊ぶ時間も増えた。その時間がとても幸せだったので、仕事での嫌なことは忘れられました(プロジェクトマネジャー/情報処理サービス)
・家族に「会社辞めたい」と正直に話したら「つらかったら辞めてもいい」と言われ、心が和らぎました。もうひと踏ん張りしてみることにしました(プログラマー/インターネット・Web業界)
エンジニアたちは、「辞めてやる!」と思った後に、どう気持ちに折り合いをつけたのか。最も多かったコメントは「折り合いはついていないけど、とにかく諦めた」というもの。特に「今は求人も少ないし転職活動もできそうにないから」という声が印象的でした。
上記では「今は転職活動ができないし……」という意見が大半を占めていましたが、実際は最も求人数が落ち込んだ4月頃に比べ、最近ではエンジニアの求人数は右肩上がり。
特に世の中全体でIT化、DX化が急速に進んだため、エンジニアは今最もホットな職種の一つとして企業のニーズも増加傾向にあります。
また最近では、転職エージェントなどもオンラインや電話相談ができるようになっていますし、Web面接を実行する企業も増えてきました。
「転職活動したいけど諦めた……」という方も、ぜひこれを機に転職を視野にいれてキャリアを見直してみてはいかがでしょうか?
最後に、エンジニアのキャリアや、転職活動の不安解消に役立つエンジニアtypeの記事をご紹介します。こちらもぜひご確認ください。
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東京大学大学院理学系研究科研究奨励賞受賞、第40回国際物理オリンピック 金メダル受賞など、輝かしい経歴を持つ東川翔さん。彼が選んだのは、社員約120名のベンチャー企業でのWebエンジニア職でした。
将来有望と言われ、周囲に期待されていたにもかかわらず、なぜこれまでのキャリアをリセットして新たな道を選択したのか。その理由から、キャリアの“損切り”という考え方を学んでみましょう!
●調査方法:『クラウドワークス』会員へのWebアンケート
●調査期間:2020年7月29日~8月3日
●有効回答者数:100名
文/大室倫子(編集部)
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