活躍している若手エンジニアは、一体どんなキャリアを歩んでいるんだろう?「エンジニアの転職」ならではの成功の秘訣を読み解くために、転職を通じて理想のキャリアを掴み取ってきた35歳以下のエンジニアに聞いてみた!
30代未経験・元専業主婦が、SAPエンジニアへの転職で「なりたい自分」を叶えたワケ【U-35エンジニアの転職決断】
【PR】 転職
株式会社日立システムズエンジニアリングサービス
SAPコンサルタント H.Mさん
鹿児島県出身。IT系専門学校に通いながら、北海道情報大学経営情報学部の通信教育を修了。新卒でIT企業に入社し、4年間、IT事務を経験。結婚を機に退職し、1年間専業主婦として過ごす。飲食店にて接客調理のパートを2年経験した後、エンジニアとして正社員雇用を目指して転職活動を開始。2019年、株式会社日立システムズエンジニアリングサービスに入社。現在、SAPコンサルタントとしてSAPシステム導入支援を担当。
1. 正社員のエンジニアとして働ける
2. エンジニアとしてスキルや知識が身に付けられる環境
3. 福利厚生がしっかりしている
【転職背景】専業主婦から「今度こそ、エンジニアとしてスキルを身に付けたい」
私はもともとITに興味があり、専門学校でプログラミングを学んだ後、新卒でIT企業にエンジニアとして入社しました。ところが、働き始めてみると、任されるのは事務作業ばかりで……。4年間働きましたが、エンジニアとしての知識やスキルをあまり身に付けられなかったこともあり、結婚を機に退職することにしたんです。
その後は専業主婦を経て地元のイタリアンレストランで接客・調理のパートをしていました。しかし将来必要となる資金のことを考えると、出産や子育てにもお金が掛かりますし、家の購入や老後のための貯蓄には収入が足りないと考えました。
そこで、フルタイムで働ける正社員での転職を決意しました。もう一度エンジニアを目指そうと考えたのは、新卒の時に「エンジニアになりたかったのに、なれなかった」という後悔が自分の中に強くあったからです。
学生時代にプログラミングの基礎や言語を学んだり、基本情報技術者の資格を取ったりしていたのに、このままで良いのかという気持ちをずっと抱えていて。このタイミングで、やりたいことにもう一度チャレンジしてみたいと強く思い、転職活動をスタートしました。
【転職先選び】30代の未経験者は門前払い? それでも“前向きな姿勢”は崩さなかった
転職先選びで重視したのは、第一に「正社員のエンジニアとして雇用してもらえること」です。新卒の頃と同様に、エンジニアの仕事と全く関係ない業務を担うことは避けたかったですし、正社員として責任を持って業務に取り組みたかったという気持ちもありました。
第二の条件は「スキルを身に付けられる環境があること」です。専門性を磨きながら、自分自身が成長できる会社に身を置きたいと考えたんです。
まずはその二つの軸で、転職サイトで「実務未経験OK」の求人を調べていくと、SAP社のERPを専門に手掛けるエンジニア、という仕事があると知って興味を持ちました。
実は、最初の会社でSAPを使った経験があり、ユーザーとして「こんな部分を改善してくれたら、さらに使い勝手が良くなるのに」と感じていたんです。自分がそれを提案する側になれば、仕組みや背景を理解できますし、ユーザーとしての経験を改善に役立てることもできるのではないかと思いました。
「SAPについて、もっと深く知ってみたい」という好奇心もあり、そこからはSAPをキーワードに求人を探すことにしました。
しかし転職サイトを見てみると、「未経験OK」と掲げられている企業は、20代を求めているケースがほとんどのようで、書類を送っても選考に通らなくて……。
「30代の未経験者で、キャリアも何もない自分には、やはり厳しいのかな」と悩みましたが、決して諦めませんでした。確かにエンジニアとしての実務経験はありませんが、20代の頃に勉強してきましたし、これからスキルを磨いていきたいというやる気はとてもありましたから。
そんな中で、日立システムズエンジニアリングサービスだけが、書類選考を通してくれました。正直、びっくりしましたよ。「日立という名のあるグループの会社なのに、どうして自分が通ったんだろう?」と。
転職活動を通して「長く働き続けられる会社がいい、きちんと制度環境を整備している企業で働きたい」と思っていたので、福利厚生もばっちり整っているこの会社なら、私の全ての希望が叶えられる。「もしも受かったらラッキーだな……」と思いながら、面接に向かったことを覚えています(笑)
面接では、SAP事業部の責任者の方や人事担当者の方が、履歴書の内容だけではなく、私の内面を知ろうとしてくださっていたのが印象的でした。
一度エンジニアを諦めた経験を伝えたら、「一度この業界を離れても、再挑戦しようというモチベーションを保っていることが素晴らしい」と言ってくださるなど、前向きにキャリアアップしたいと考えている私を評価してくれました。
また、SAPを学びたい熱意を伝えると「実務未経験でもしっかりと教育するので、ぜひ活躍してほしい」と言ってくれたんです。改めて「この会社でなら、しっかりとスキルを磨けて、自分の思い描くキャリアを実現できる」と感じて、入社を決めました。
【転職後の変化】「何でも聞いて」の社風の中で日々成長
現在は、SAPのERP導入支援を手掛け、大手のインフラ系企業のクライアントを担当しています。開発に直接携わる仕事ではありませんが、要望を元にした設定の説明資料作成などを主に担当しているので、SAPにおけるさまざまな専門知識を深く学ぶことができています。
ユーザーとして「よく分からない、使いづらい」と感じていた頃の経験も活かしながら、一つ一つの動作の意味や、難解な専門用語をかみ砕いて説明し、お客様が理解できることを目ざしています。
入社前に思っていた以上に、日々成長を実感できています。SAPの知識を学べるアカデミーに通えるなどの制度面の充実はもちろん、職場の先輩たちが積極的に教えてくれるので、「スキルを身に付けたい」と考える私にはぴったりの環境でした。
また、当社はワンストップで開発から運用・保守・監視まで手掛けているので、さまざまな領域を担当する人とチームを組んだり、触れ合ったりする機会も多くあります。
当社の社風なのかもしれませんが、全員が「分からないことがあれば何でも聞いてね」というスタンス。成長したいと張り切っている自分にはとてもありがたいですし、担当外の領域を学べる面白さもあります。
また、当社には「モチベーション高く取り組んでいる人や、手を挙げた人にチャレンジさせる」風土があると感じています。だからこそ、私にも今の業務に挑戦させてくれたのだと思います。上司や採用担当の方が、個人のキャリアビジョンに耳を傾けてくれるのは、とてもありがたいことですよね。
今は入社から1年半が経とうとしていますが、転職を決意した時に思い描いていたビジョンの通りに進めています。「最終的になりたい自分」にはまだまだ遠いですが、目標になるすごい先輩が周囲にたくさんいるおかげで、「こうなりたいと思っていた自分」を95%くらい達成できている感覚があります。
今後は、SAPの専門コンサルタントとして、エンドユーザーのお客さまと直接お話しながら、要望にしっかり応えていけるようになることが目標です。SAPで使用するABAP言語の知識なども学びながら、身に付けた技術知識を組み合わせ、お客さまにとって適切な システムを提案していければいいですね。
30代で未経験、キャリアにブランクもある状況で転職にチャレンジしましたが「諦めなくてよかった」とつくづく思います。
30代は20代よりも年齢を重ねてはいますが、「自分にとっては、今この瞬間が一番若い」ということも事実。だからこそ、迷って時間を無駄にするくらいなら、すぐに動いて「一番若いうち」にチャレンジしてよかったです。諦めずに、前向きにトライを続ければ、必ず次の何かにつながるものだと実感しています。
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取材・文/上野真理子 撮影/大室倫子(編集部)
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