西場:僕は本当に会社を知らなかったので、ツイートに「面白い会社があったら教えてね」というようなことを書いたんです。それで応援の気持ちで広めてくださった人がいて、結果的に多くの人の目に触れたのかな、と。
(中略)
DMいただいた中から40社くらいとカジュアル面談しました。1社30分の面談を2週間で組んで、そこから15社くらいまで絞った感じですね。
【まとめ】SNS転職の最新事例から伸びるスタートアップの見極め方まで! 「今使える」転職ノウハウが詰まった記事4選
まとまった休暇が取れたらやろうと思うことの一つに「転職活動」が挙げられるのではないだろうか。
今回は、そんな転職検討中のエンジニアにぜひ読んでほしい「転職ノウハウ」が詰まった記事を紹介する。
目次
「技術に尖った人」だけのものだったSNS転職に変化の兆し
2021年4月頭、退職ツイートに約2000ものいいねが付き、エンジニア界隈で話題になった西場正浩さんの例から最新のSNS転職の変化をピックアップ。
彼の転職にここまでの注目が集まったのはなぜなのか。一体どうすれば、彼のように1ツイートで100社以上からも声が掛かる人になれるのか?
藤倉:客観的に見ていて思ったのは、TwitterなどのSNSで転職のきっかけをつかむ人、声が掛かる人って過去にもたくさんいたと思うんですが、以前は「オープンソースのコミッタ―やっています」「著書が何冊もあります」みたいな、技術一本のすごく強いテクノロジストのみに開かれていた門という印象があって。
一方で西場さんはご自身でも言われているように、技術だけでゴリゴリ尖るタイプじゃないのにこれだけ注目を集めたというのは、何というか今までと質感が違うように感じるんですよね。
これまで世の中のエンジニアは「本当の強者しかSNS転職なんてできないんじゃないか」と思っていたかもしれない。でも実はそんなことはなくて、ちゃんとエンジニアリングを全うしていれば西場さんのようになれるかもしれないという、もう一つの選択肢が出てきたということなんじゃないかな、と。
スタートアップへの転職で「技術力だけ」のアピールは通じない!?
「ソフトウェアエンジニアの技術面接を辞めました」のnoteが話題になった、医療Techを手掛けるUbieの八木俊広さんへのインタビュー。
技術面接の廃止という思い切った決断の背景と、その成功の理由を八木さんに聞いてみると、今後エンジニアがスタートアップ転職において、技術力だけをアピールすることの難しさが見えてきた。
前述した通り、多くのスタートアップでは「技術以外の+αの力」が求められていると思います。当社が求めているような「事業をつくる力」、企業によっては「セールスの経験」「組織を率いる力」など、そのジャンルはさまざまでしょう。
もちろんエンジニアのキャリアには、技術の世界で大成する道もありますが、もしその道が難しかったり、熱中できないと考えたりするなら、「技術以外で自分が熱中できることは何か」という軸で企業を探してみるのがいいのではないでしょうか。
(中略)
例えば、セールスからエンジニアに転職するなら、「セールスのプロセスをエンジニアリングで楽にする」というように、キャリアの掛け算を意識すると見つけやすいかもしれません。
自分のキャリアだからこそできることを見つけられれば、エンジニアとしての可能性は大きく広がっていくと思います。それが自分なりの「技術以外の+αの力」になるのではないでしょうか。
VCが教える「伸びるスタートアップ」の特徴
ベンチャーキャピタルの代表を務める女性はわずか3人。そのうちの2人である、Yazawa VenturesのFounder and CEO 矢澤 麻里子さんとGO FUNDのGP・代表パートナー 小池 藍さんの対談レポートがこちら。
高い成長が予測されるスタートアップを見極めて、資金の投資というかたちで支援する2人が考える、伸びるスタートアップの特徴を聞いた。
矢澤:着目すべきポイントは、各企業のステージによって変わってきます。特にプレシードやシードと呼ばれる設立初期のステージの場合、まだ事業ができあがっていなかったり、コアとなる強みを持っていないことが大半。つまり、投資するにあたっての判断材料がほとんどありません。
(中略)
何よりシードの段階ですと、事業内容についてはまだまだ方向転換の可能性が大いにありますから。
小池:私の場合は、彼らのサービスの国内外における競合が、海外からどのような評価を受けているかをリサーチします。
ただ、独自のサービスであるがゆえに、世界のどこにも前例がないケースもあります。競合が多すぎるのも大変ですが、1社もないというのも判断に迷いますね。
起業家やチームを見るときには、彼らのビジネスセンスを見ています。矢澤さんもおっしゃったように、スタートアップに方向転換はつきもの。アーリーステージへの投資の場合には「変わって当然」くらいの覚悟が必要です。
斜め上過ぎる? 実際に面接官が使っている意外な質問
転職実例の連載で登場したZOZOテクノロジーズ。選考基準は「スキル50%、人間性50%」と、かなりカルチャーマッチを重視することから、採用を担当するCTOの今村雅幸さんは、最終面接で必ず聞く質問があるという。
児玉:最終面接で「もし自分が『アメトーーク!』に出るとしたら、何芸人の回に出て、どういう話をしますか」って聞かれたのが印象に残ってます。
今村:実はそれ、新卒でも中途でも、最終面接で必ず聞く質問なんです(笑)。要は、熱量を持って人前で話せるほどの経験があるかとか、人としての面白さといった、パーソナリティーがよく分かるんですよ。
ーーなるほど(笑)。児玉さんはその質問にどう答えたんですか?
児玉:僕、大学受験の時に二浪しているんです。だから「浪人時代の闇が深い芸人」と答えました(笑)。当時いろいろつらい思いをしたおかげで、これから大変なことに遭遇しても、「大したことない」って乗り越えられる、といった話をしましたね。
今村:それで「え? 闇深いの?」って。意外性を感じたんですよ(笑)。つらい思いをした過去があるということで、ハングリーさも見えるし。
(中略)
つまりアメリカとかでいう「ビアテスト」に近い感覚なんですよね。一緒にビールが飲める人か、自分が興味を持てる対象どうか。これは一緒に働く仲間としては大事なことだと思っていて、それが僕らの場合はたまたまこういう表現になったわけです。
文/根本愛美(編集部)
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