アイキャッチ

【サイバー藤田晋】「よく遊び、よく休め」楽天・三木谷社長とヒロミさんに学んだ“ビジネスの長期戦”を走り抜く方法

働き方

サイバーエージェント創業者で現在も同社代表執行役員社長を務める藤田晋さんと、ロケットエンジンの開発やスマホアプリのプロデュースのほか、予防医療を啓蒙するなど幅広い分野で活動する実業家の堀江貴文さん。

日本のIT業界の成長を黎明期より牽引してきた盟友二人が、初の共著『心を鍛える』(KADOKAWA)を上梓した。

この記事では、ライフワークアンバランスな毎日に疲れを感じているエンジニアに向けて、藤田さんが「遊びと休息」の大切さを説く執筆パートを一部抜粋して紹介しよう。

※下記、『心を鍛える』252~255頁を転載して掲載しています

心が折れる前に遊びと休息を

心を鍛える 藤田晋

私の30代を振り返ってみたいと思います。

「アメーバ」は、2009年に月間100億ページビュー、10年に200億ページビュー、11年に300億ページビューを達成します。収益面でも11年には68億円の営業利益を出すようになっていました。

弊社全体では、売上高1200億円、営業利益は140億円に到達しました。しかし、そこで満足していたわけではありません。2012年には「アメーバスマホ」のサービスも開始できました。

そのために1年半もの間、私自身も会社にこもり、新サービスのプロデュース業に集中しました。その頃の“熱狂”が、私の30代最後のビジネス面での思い出だったと思います。

私には「何度も下手を打ち、遠回りの末、アメーバ事業をやっと軌道に乗せた」という忸怩(じくじ)たる思いがあります。

ですから、スマホにまつわる事業にはできるだけ敏速に対応したかったのです。それが30 代の総決算だったと言えるかもしれません。

仕事がうまくいった背景には、プライベートの充実もあると思います。

私は2009年9月、36歳のときに再婚をしています。それまでは、帰宅してから酒を浴びるように飲んだり、眠る直前まで葉巻を吸い続けたり、不健康極まりない方法でストレス解消をしていた時期もあるのですが(笑)、そんなこともなくなりました。

心を鍛える 藤田晋

角が取れて、年相応に温厚な気持ちでいることも増えたような気がします。

休日に家族とゆっくり過ごしていると、世間から叩かれ、孤立無援で、心がすさんでいた若い頃が遠い昔のように感じられたものです。

もちろん月曜日になれば、また仕事に戻りますが、家族とともに過ごす休日が気分をリフレッシュしてくれ、それが心の安定につながり、仕事にも良い影響が出ていたのは間違いありません。

私が今までに授けてもらった、人生の先輩たちからの素晴らしいアドバイスを、そのまま紹介しておきたいと思います。

楽天の三木谷社長は、私が仕事の相談を持ちかけたとき、まず趣味を楽しむことをすすめてくれました。

「趣味でも持てよ。ワインかゴルフか乗馬」、そう言われました。

心を鍛える 藤田晋

ビジネスは長期戦です。最初から全速力で走っていたら、どこかで息切れをしてしまいます。だから、根を詰めすぎないよう適度に息を抜くための遊びや趣味を持ち、小休止の時間を作ったほうがいい、というメッセージだったのでしょう。

それから私はゴルフを本格的に始め、ワインにも興味を持つようになりました。また、釣りをするようになり、沖合に出るために小型船舶操縦士免許を取得し、船を買うまでになりました。

そもそも釣りに興味を持ったのは、タレントのヒロミさんと知り合ったのがきっかけです。

30代になり、事業が順調に流れ始めたことで、私は自分の仕事のやり方に自信を取り戻していきました。しかし一方で、事業にのめり込みすぎることの危うさも感じていました。

そんなとき、テイクアンドギヴ・ニーズの野尻佳孝社長を介して、ヒロミさんとのご縁をいただくことができたのです。

2005年前後だったでしょうか、芸能界での仕事を休み始めていたヒロミさんに、東京湾でのシーバス釣りに連れて行ってもらいました。

初めてシーバス釣りに出た日は、仕事のことを完全に忘れて楽しんだのをよく覚えています。それ以来、週に1回ペースで釣りに行くようになりました。

心を鍛える 藤田晋

釣りに熱中していた時期は、朝5時に出港して夕暮れになるまで1日中、船の上にいても時間に気づかないくらい、あっという間に休日が終わりました。仕事のことは頭の中から完全に消えたものです。

ヒロミさんには、ほかにもゴルフやサーフィンなどさまざまな遊びを教わり、リフレッシュすることの大切さを体感させてもらいました。

やがて、ヒロミさんは大物芸能人であるはずなのに、“年上の遊びが上手なお兄ちゃん”という感覚になっていきました。

遊びには、多くのメリットがあります。リフレッシュ効果はもちろん、仕事とは違う人間関係が生まれたり、そこから新たな仕事のヒントを発見できたりするのです。

「よく働き、よく遊べ」という大切な教訓を教えてくれた三木谷社長、そしてヒロミさんには感謝しかありません。

【Profile】藤田 晋
1973年、福井県生まれ。サイバーエージェントを1998年に創業し、2000年に史上最年少社長(当時)として東証マザーズに上場。インターネット産業で高い成長を遂げる会社づくりを目指し、「21世紀を代表する会社を創る」をビジョンにABEMA、インターネット広告、スマートフォンゲームなど革新的なビジネスを数多く手がける。『渋谷ではたらく社長の告白』(幻冬舎)『起業家』(幻冬舎)『藤田晋の成長論』(日経BP)など著書多数

書籍情報

心を鍛える

『心を鍛える』(共著 藤田 晋、堀江貴文/KADOKAWA)

大事なのは「頭の良さ」より「ハートの強さ」ーー。IT業界を牽引してきた“盟友”が初めて語り合う「生い立ち」「起業」「キャリア」「未来のこと」。藤田晋、堀江貴文が大事にする「メンタルの流儀」とは。
>>書籍情報を詳しく見る

Xをフォローしよう

この記事をシェア

RELATED関連記事

RANKING人気記事ランキング

JOB BOARD編集部オススメ求人特集





サイトマップ